Category : Wood Accesary

Reed Jazz Local 627

メーカ名:Gonzalez 名称・仕様:JAZZ LOCAL 627・シングルカット リードのメーカーはゴンザレス、産地(?)はアルゼンチン製です。メーカーとしてはあまり知られた存在ではないかもしれませんが、フランス製の人気が大半を占める日本にあってOboe,Fagottoでは素材供給として老舗であり、実は大変ブランド力が高いメーカーです。 10年程度前からはクラリネット、その後サックス用シングルリード(完成品)の供給をクラシックユーザ向けに開始、バレーションを充実させながら、10年くらい前からはジャズ向けにこのタイプを発売しています。 最近のリードにしてはちょっと珍しい薄めのカット形状ですが、コシは強め。かといって鳴らしにくさはなく、しっかりとした吹き応えとかすかな雑味が混ざった密度の高い「鳴り」が特徴的です。元々4分の1刻みの設定だっただけにバラつき感も少なく安定した吹き心地が味わえるところもメリットかと…。 アルトは10枚入り、テナーサックスは5枚入り。

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Reed La Voz ④

ブランド名:La Voz 仕様:10枚・シングルカット リコー社に吸収後、現在はダダリオに引き継がれているブランド。MS / M / Hなど、強度表示も独自でこれは変わりなし。テナーとバリトンサックスは、ボックスで5枚入りに変わりました。 元々独立したメーカで往年のジャズシーンにおいてはスタンダード的な存在、アルト、テナーとも高い人気があった。ボックスデザイン変更の度にリードの方向性が微妙に変わってきている事に熱~いユーザたちの離反を招いたのとリードに対する要望が多様化してきていることから最近では、一時期のような流行はありません。 全体的に薄めにカットされ、コシの強さは弱めに感じるがリードポイントが奥側で、サウンド自体にも不揃いなザラツキ感がある。そのためかバズ(ざらついたような息の音)を含ませやすく、エッジの効いたサウンドであり、レスポンスの良さとニュアンスがつけ易いなどが主な特徴。その辺りを中心に考えると上級者御用達(プロミュージシャンであるSさんのお好みです、最近も使っていらっしゃるかどうかわかりませんが・・・)鳴らし易いところで、そのままザックリ吹いて「初心者でも十分・・」とも言えます。 今でも(少数ですが)コシの強いモノには、人気があり、個人的には”H"ハードがおススメです。吹き易さはありませんが、スウィートで濃厚、やり方ではヘヴィなサウンドが味わえます。

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Tenor Saxophone Mouthpiece Gottsu Metal “Sepia Tone Hibiki” ❶

ブランド名:Gottsu 型式・仕様:Hibiki・SP (惜しまれながら、どうも廃番となりました) シャープなチップレールに高い精度のテーブル面など高品質を保ち、ミディアムハイトバッフルとミディアムラージチャンバーをベースに独自の方向性から新たに生まれた、最新メタル第二段がSepia Tone の"Hibiki" 一般に「この手のマウスピース(とは、どんなだ?)」というと、「ラフ」と「デリケート」の相反する性格が求められるイメージがありますが、中程度のバッフルにチャンバーを縦方向に大きく(容積を)取ることによってサウンドにマイルドさを加えることに視点を置いているようで、ひたすらシャープさを狙っている訳ではありません。 そのままストレートに吹いてみると、(期待どおりの)ちょっと荒めなハードな部分が押し出され、その鳴り方からブライトに感じるようですが、音色は(意外と)暗い方。全体的には、まとまり感のあるエッジィな鳴り方が特徴。 先ほどのハードサウンドから控えめに程よくエッジを効かせて、ビックバンドやスカバンドなど、パワフルにポップなプレイが楽しいところ。一方で広ーいテナーサウンドの世界にあってどこを目指すか?は、たくさんの好みが噴出するところですが、「広がりすぎず締まり過ぎず」とじわっと出てくる「古さ」が、よりジャジーな方向に新たなサウンドメイクの可能性を思わせるマウスピースです。 メタルにしてはリーズナブルなプライス設定、(マウスピース本体に)吹き辛さを感じるような極端なスリムさはなく、クラスを問わない扱い易さはすでに実証済み。方向性に限らず、メタル初級者にも試してもらえるちょっとおススメの一品です。本体のみ、リガチャー、キャップの付属はありません。 ニーズの多い番手にゴールドプレートも入手!残る在庫のみとなりました。

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Reeds D’Addario Jazz Select ⑤

ブランド名:D'Addario(RICO) 名称・仕様:Jazz Select・フレンチ&アメリカンカット メーカ名はダダリオ、在庫の多くは、リコとそれの間くらいのジャズセレクト。 各ナンバーに S / M / H の硬度があり、より細かく設定することにより「セレクト」され、ネーミング通り、バラツキ感を極力少なくした(と言われる)リード。 ジャズユースとして、その方向性が中間的ポジションと言えるザラツキ感と適度なこもり感が乗っかったサウンドです。シングルとダブルカットがあり、シングルからするとダブルカットの方が音色が明るめに感じるようだ。 リード全体的で言うとコシの強さが弱め、鳴らし易いリードの一つです。最初に触れた通り強弱表記のイメージから細かく対応できるところも特徴的だが、細かすぎるのは、店側からするとあれやこれやと在庫が増えるのであまりありがたくない。ただ使っていくと人気のあるものないものーと偏ってくる・・・という点では意外と重宝していた。下の方にイメージ写真を挙げてはいますが、デザイン変更前のもので現在は、ほぼ真逆の「白」が押し出たカラーとなっています。 理由は不明ですが、「古い在庫があるうちは使う」と一部頑固なユーザーのために少しだけ、一部の強度、まだ、あります、「黒い箱」

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Tenor Saxophone Mouthpiece Otto Link Metal ⑤

Tenor Saxophone Mouthpiece ブランド名:Otto Link 型番・仕様 Super Tone Master・Metal,GP 比類無き太くてダークなサウンドが、"Jazz Tenor"のスタンダードに押し上げたといってもよくクラスを問わずファンの多いブランドだ。 ジョンコルトレーンをはじめとし、数々のテナーマンが愛用した「メタル」は、テナーサックス持ち味とも言える太くてヘヴィ、パワフルにプレイできるなど、モダンジャズを志すのに一度は使ってみたいマウスピースの一つ。   ビギナー向けとは言い難いものが多い「メタル」製マウスピースの中にあって、くわえた時のヴォリューム感覚、音の立ち上がりや出し易さなど、比較的扱い易い方。(初級者の方でも)硬めのサウンドになるもののジャジーな(テナーっぽい)サウンドの一端が堪能できます。 扱い易さを重視しているわけではないので、エアの使い方をはじめある程度コントロールできるまでは Opening No,Xやリードの番手を「控えめな物から」慣れていくのがポイント。「オットーリンクのメタル」における、あの独特なウッドチックやスウィートなサウンドメイクに到達するには、それなりのコツやセッティングまで踏み込む必要があり、そこまで行くと(サウンドメイクにおける)上級者まであと少し、楽しさが倍増します(多分・・) さてそのオープニングですが、4☆、5,5☆、6、6☆〜9☆が標準設定、それ以外のモデルナンバー(#10~)は、プラスαの受注生産品。昨年末あたりに再度価格改定(まあ値上げですが)定価ベースで5万円くらいになり、ハードルが一気に上がりました リンクサウンドとも言える独自のリガチャーとキャップが標準装備。

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Alto Saxophone Meyer Type “MM” Mouthpiece ②

メーカ名  Meyer 型番・仕様 Rubber Type "MM" ジャズサウンドの王道とも言える独特のザラついたダークな音色、アルトサックス用の中では、ラバーにありながらメタル並みのパワーも出せ、クセの無い扱い易さからして幅広いミュージックシーンで活躍するマウスピースです。ミディアムチャンバー、ミディアムフェイシング仕様が最も標準的(メイヤーサウンド)と言えるものですが、他に「G(グレゴリータイプ)」モデル、「RC(リッチーコールモデル)」などバリエーションも多彩。初級者のみならず上級者まで多くの愛用者があり、ジャズアルトのスタンダードとも言え「一度は使ってみる」と言うべき存在です。 また近年オールド(Meyer Bros等)ものの評判からそれらの復刻盤とも言えるマウスピースが多数誕生していることからもその人気の過熱ぶりがうかがえるところ。   いろんな有名人が使っていますが、代表的なプレイヤーを挙げると渡辺貞夫さんです。他にもよく来福され、ビックバンド等でゲスト出演されている大森あきらさんもそうだとのこと、今でもシブーいジャズサウンドを聞かせてくれています。 ソロもですが、解説にもあるようにパワーを生かしてビックバンドでは必ず!と言ってよいほど使って(持って)いるブランド。持ち味とも言える特有の「ザラつき感」が、ジャズテイストと言うべき「バズ」を含ませるのに相性がよろしく、そこのところもジャズスタンダードに押し上げた要因かな?と思っています。 あと参考になりませんが、個人的にも使っています。全体的にはそのまま吹きやすいし、(ビター目だが)スウィートなサウンドがするし、コツはいるがフラジオも普通に当たる。ハイトーンのアマさとの落差が大きいが、低音域でのモノトーン(ヤマハ34クラスを使っている)は、適度なにごり感に太目の音がして、そこら辺のフレーズがちょっと好みなところです。(たまたまメイヤー手元にあったからーが、使っている主な理由ですが・・・) オープニングは4番から。定番の5番(MM)はメイヤーの王道といえるサウンド、また6番の需要も高く、スタンダードではチャンバーやフェイシングの選択も可能(選択するお客さんはほとんどいませんが)。グレゴリータイプ(G by Meyer)も同一のオープニング表示、「リッチーコール」モデルは5番の一種類のみで、先ほどのグレゴリータイプ(G by Meyer)と同じくチャンバー、フェイシングの選択はありません。 リガチャーとキャップが付属しています

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Rigature , H-LIGATURE(Harrison Hurtz Type)

ブランド名:D'Addario 型式・仕様:H-Ligature(HarrisonType)・GP/SP かつてはリガチャーの代名詞のように言われ(特にクラリネットで)高い人気がありましたが、(オリジナル)ハリソンハーツ(米国製)自体はすでに生産を中止。後継モデルであるこのタイプの製品が各ディーラーから販売されており、かつてのオリジナル同様に人気があります。 クラリネットおよびソプラノ、アルト、テナーのラバー用、さらにテナーメタル用にはOtto Link用が在庫。プレミアタイプもお試しくださいませ。ツウィンのアッパースクリュータイプでキャップ付き。当店ではちょっとしたことで人気ものに変身!!

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Alto Saxophone Selmer S90 /S80 Mouthpiece❹

ブランド名: Selmer 型番・仕様:S80 / S90・Rubber クラシックプレーヤーのスタンダードとも言え、オリジナリティと高い完成度を誇り、透明感のある音色は、吹奏楽などの合奏で大変良く溶け合く、楽器本体とともにご存知の方も多いはず。セルマー社における最もベーシックなマウスピース。 力でプッシュするモデルではありませんが、鳴らし易さやコントロールのし易さなど、そのクセのない吹奏感でクラスを問わず愛用者が多く、サックスプレーヤーにおけるポピュラーなマウスピースの一つと言えます。S80、S90ともにトラディショナルなセルマーサウンドですが、広がり感やまとまり感など、プレイヤーによっては、大きく違いが感じられるところも。これらをひとまとめにするのは乱暴な面がありますが、小さいながらもそれぞれに特徴を認知した上で使用されると楽しさがちょっとだけ増えます。 ここ数年来、同じセルマーからニュータイプがデビューしたり、ライバルのバンドレンからもじわじわとプレッシャーがかかり、このところ肩身が狭い立場だ。発売以来、半世紀は経過しているわけで「なーんだ」って、飽きられそうなところもあるが、この道20年のOさんに言わせると最近になって「使い方がわかってきた」というから、意外と奥の深いマウスピースと言えます。 有名な須川展也さん(この方も今や還暦というから時代の流れが・・・)やそのお弟子さんと言われる上野耕平さんはS90を使われていることもあり、ネームバリューと扱い易さ、こだわらなければ、先ほどの安心感からオススメはこっちの方。 S-80のサイズ表示は、アルファベット表示でオープニングが「クローズド(狭い)」のB☆から「ベーリーオープン(非常に広い)」のHまでですが、ニーズが高いものはC☆からあってもD、Eまでが一般的。S-90は#170から10ずつおきに#200までで、こちらは#170&180が最もポピュラーなナンバーです。 マウスピース本体のみ、リガチャー、キャップは別売りで純正があります。  

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Soprano Sax Mouthpiece Otto Link ”Metal ”③

メーカ名  Otto Link 型番・仕様 Metal・GP ジャズテナーでは王道的マウスピースと言うべきブランドでご存知の方も多いはずですが、ソプラノ用としてのニーズは大変小さく、その未知なる可能性を広げられるプレーヤーを待っている(かもしれない)マウスピースです。 メタル製マウスピースによくあるようなコントロール性に難を感じることは少なく、「初心者でも・・・」とは厳しくも、ある程度経験値のある方なら、特別に扱いにくいということはありません。テナーの「シブさ」とは無縁の明るいキャラクター、ラフさと繊細さが同居し(じっくり考えていくと)オットーリンクのソプラノサックスに対するサウンドの方向性がどこにあるのか、図りかねるところです。ジャンルにとらわれず、汎用的に・・・とか、気の赴くまま・・・とか、サウンドの成り行きに任せるのであれば、メタルらしくパワフルに弾けて、楽しいマウスピースです。ただし薦める側にとって価格の高騰で更に在庫が困難に。 メタルのオープニングは、各Noに“☆”が付いたもののみ。一応、キャップと若干不安なリガチャーが付属しています。

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Bariton Sax Mouthpiece Bobby Dukoff Metal②

Bariton Sax Mouthpiece ブランド名: Bobby Dukoff 型番・仕様:Type "D" ・ Metal 楽器の性格を踏まえて、ビギナーの使用が考えられないにしても、ピーキーなハイバッフルのマウスピースに、不安定なバリトンサックスとのコンビネーションは、何も考えなければ大爆笑だろう。「不人気」と言ってしまえばその通りだが、まじめに取り組むと、かなりシビアなコントロールが要求され、とても万人に薦められる代物ではない。(スリリング!と言えば聞こえがいいのだが、アクロバットに近いものがあり、「これがたまらない!」という域に達してもらえると当店としては、大変ありがたいーと思っています) ベースラインとは一線を画した、ハードでエッジの際立つタイトなサウンドは他の追随を許さぬはず…。フルパワーで炸裂するサンダークラップ!を期待するプレーヤーには、オススメのマウスピースだ。 ただし在庫分に限って言えば、(デュコフに割に)意外にも落ち着いたサウンドメイクが出来て大袈裟に吹聴した割にはちょっとだけ拍子抜けするかもしれませんが、古い在庫の故に今後の定期入荷の予定はなく、在庫が無くなればこのタイプは終了となります。(オープニングナンバーは問い合わせください)

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Grand Concert Select

ブランド名:D'Addario 名称・仕様:Grand Concert Select Vandoren Traditional とならんで、クラシックユースでの需要が高いリード。 滑らかでピュアな音色が得られるよう改良が施され、クラリネット用にトラディショナルの他、赤と黒のツートンカラー「シックブランク」やシルバーとブラックのツートン「エヴォリューション」等のブランド名でダブルカットのみならずシングルカットもあり、バリエーションも豊富。サックスだと「セレクト」とレゼルブがそうで、コシが若干弱めで初級者の方でも比較的鳴らし易いよう。クラシックユースとしては「まとまり感」があるリードと言え、個々のバラツキ感も比較的少ないところもセールスポイント。 ダダリオ、突然出てきたようなブランド名だが、以前はRICO。約20年前にダダリオの傘下となり、外側から徐々にブランドチェンジを行い現在に至ります。

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Reed Vandoren “Traditional”②

ブランド名:Vandoren タイプ・仕様:Traditional・ダブルカット  「トラディショナル」というネーミングからしても、バンドレン社を代表的するとも言えるかもしれない。吹奏楽をはじめクラシックユースでの需要が極めて高いリードで、長時間の演奏などにおいても安定感があることに加え、キメが細かくピュアでクリアーな音色が得られるよう設計されてはいる。稀にそれ以外のジャズ的な使い方でクラシカルとは一線を画すサウンドが作れるプレイヤーも散見するが、技術的な部分と方向性によるところが大きいので、やはりトラッド以外がおススメだ。 よく見かけるメーカーであることから、手に入り易いリードの一つとも言えます。 全体的に特有の強いコシを持つところが特徴で、それを最大限生かして使っていくには、コシの弱い番手から徐々に「馴れて」いくのがポイント。 同メーカからは、トラディショナルの他、"JAVA""V16""ZZ"が、サックス用にラインナップされているが、近年ではそれより厚めにカットされた「V.12」がクラリネットだけでなく、サックスでも発売。さらにV21なるものラインナップに加わり、解説を読んでもどういった方向性なのか店側も購買者も意味不明。今月からついに定価で¥5,500となったが、よりプレミアム感を期待したい。

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