Category : アルト/バリトンサックス・マウスピース

Gottsu “Jazz Soloist Short Shank” Alto Sax Mouthpiece②

ブランド名:Gottsu 型式・仕様:Soloist・Short Shank Type 「ソロイスト」自体はセルマーからも販売されていますが、このモデルは全長が短いショートシャンクタイプ、外観上、形は、セルマーオールド物の復刻版。 シンプルにより細かいパフォーマンスをするのに、先ほどのような感じが良さそうに思う。。「モノトーン」というわけでもないのが音色は暗め・・・まあ明るくないって言う方があっているかもしれない。 パワー的に劣るということではないが、フルバンド的に派手に鳴らそうなんて思うより、小さめのバンドで「どう?こんなフレーズ」なんていう会話が面白そうだ。この「ソロイスト」に限らず、ゴッツには力でねじ伏せるとか、コツを掴み慣れを要するようなクセは全くないから、その辺からいうと初級者でも吹き易いマウスピースの一つでもある。 他にもこういった(マウスピースの)立ち位置としてリードのキャラクターとの組み合わせで味付けを変えられそうなので、こういった方向で言うと中級者以上の使い方、おそらくバリエーションも広がるだろう。セルマーのソロイストは、(アルトサックスで)テナーのようなサウンドを作りたいプレーヤー好む傾向だが、ゴッツの場合は、トーン全体のまとまり具合や低音域の雑味の入り方などあくまでもアルト的な旨みのあるサウンドが特徴。 現行品は、光沢仕上げになっています。

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Alto Sax Mouthpiece Yanagisawa Metal②

ブランド名:YANAGISAWA 型式・仕様:Metal・SP ヤナギサワマウスピースは「丁寧な造り」と高い完成度で「Made in Japan」の老舗で代表的なブランド。日本におけるメタルM/Pの草分け的存在であり、今も根強い人気を誇っています。 このモデルの代表的な方は、本田正人さん。現在は違うメーカのマイモデルを使っているらしいのですが、オンリーではないものの、メインとして以前は長く使用されていらっしゃいました。 ロールオーバータイプのバッフルとスクエアー型チャンバーの組み合わせ。音色が暗めでちょっとメタルっぽさを感じさせない時部分もありますが、ちょっと硬質でタイト感のあるサウンドはラバーにはない特徴です。「柔さ」が漂ったりもしますが、ちょっとラフに扱ってファンクバンドなどが使い方の一つかと…。 エアースルーがスムーズ、比較的コントロール性も高いところからサウンドメイクもし易く、演奏(銜えた時の)時のヴォリューム感も、(メタルの中にあって)中程度。それらをふまえて比較的扱い易いマウスピースの一つであり、(メタルマウスピースを)初めて使う方には是非試して頂きたいものの一つです。 サイズは、一般的な5番から9番までの整数表示のみ。それ以外でもオーダーを出せば製作は可能とのこと、ただしチャンバー形状は現行モデルのもののみ。専用リガチャー・キャップ付きです。

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Alto Saxophone Meyer Type “MM” Mouthpiece ②

メーカ名  Meyer 型番・仕様 Rubber Type "MM" ジャズサウンドの王道とも言える独特のザラついたダークな音色、アルトサックス用の中では、ラバーにありながらメタル並みのパワーも出せ、クセの無い扱い易さからして幅広いミュージックシーンで活躍するマウスピースです。ミディアムチャンバー、ミディアムフェイシング仕様が最も標準的(メイヤーサウンド)と言えるものですが、他に「G(グレゴリータイプ)」モデル、「RC(リッチーコールモデル)」などバリエーションも多彩。初級者のみならず上級者まで多くの愛用者があり、ジャズアルトのスタンダードとも言え「一度は使ってみる」と言うべき存在です。 また近年オールド(Meyer Bros等)ものの評判からそれらの復刻盤とも言えるマウスピースが多数誕生していることからもその人気の過熱ぶりがうかがえるところ。   いろんな有名人が使っていますが、代表的なプレイヤーを挙げると渡辺貞夫さんです。他にもよく来福され、ビックバンド等でゲスト出演されている大森あきらさんもそうだとのこと、今でもシブーいジャズサウンドを聞かせてくれています。 ソロもですが、解説にもあるようにパワーを生かしてビックバンドでは必ず!と言ってよいほど使って(持って)いるブランド。持ち味とも言える特有の「ザラつき感」が、ジャズテイストと言うべき「バズ」を含ませるのに相性がよろしく、そこのところもジャズスタンダードに押し上げた要因かな?と思っています。 あと参考になりませんが、個人的にも使っています。全体的にはそのまま吹きやすいし、(ビター目だが)スウィートなサウンドがするし、コツはいるがフラジオも普通に当たる。ハイトーンのアマさとの落差が大きいが、低音域でのモノトーン(ヤマハ34クラスを使っている)は、適度なにごり感に太目の音がして、そこら辺のフレーズがちょっと好みなところです。(たまたまメイヤー手元にあったからーが、使っている主な理由ですが・・・) オープニングは4番から。定番の5番(MM)はメイヤーの王道といえるサウンド、また6番の需要も高く、スタンダードではチャンバーやフェイシングの選択も可能(選択するお客さんはほとんどいませんが)。グレゴリータイプ(G by Meyer)も同一のオープニング表示、「リッチーコール」モデルは5番の一種類のみで、先ほどのグレゴリータイプ(G by Meyer)と同じくチャンバー、フェイシングの選択はありません。 リガチャーとキャップが付属しています

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Alto Saxophone Selmer S90 /S80 Mouthpiece❹

ブランド名: Selmer 型番・仕様:S80 / S90・Rubber クラシックプレーヤーのスタンダードとも言え、オリジナリティと高い完成度を誇り、透明感のある音色は、吹奏楽などの合奏で大変良く溶け合く、楽器本体とともにご存知の方も多いはず。セルマー社における最もベーシックなマウスピース。 力でプッシュするモデルではありませんが、鳴らし易さやコントロールのし易さなど、そのクセのない吹奏感でクラスを問わず愛用者が多く、サックスプレーヤーにおけるポピュラーなマウスピースの一つと言えます。S80、S90ともにトラディショナルなセルマーサウンドですが、広がり感やまとまり感など、プレイヤーによっては、大きく違いが感じられるところも。これらをひとまとめにするのは乱暴な面がありますが、小さいながらもそれぞれに特徴を認知した上で使用されると楽しさがちょっとだけ増えます。 ここ数年来、同じセルマーからニュータイプがデビューしたり、ライバルのバンドレンからもじわじわとプレッシャーがかかり、このところ肩身が狭い立場だ。発売以来、半世紀は経過しているわけで「なーんだ」って、飽きられそうなところもあるが、この道20年のOさんに言わせると最近になって「使い方がわかってきた」というから、意外と奥の深いマウスピースと言えます。 有名な須川展也さん(この方も今や還暦というから時代の流れが・・・)やそのお弟子さんと言われる上野耕平さんはS90を使われていることもあり、ネームバリューと扱い易さ、こだわらなければ、先ほどの安心感からオススメはこっちの方。 S-80のサイズ表示は、アルファベット表示でオープニングが「クローズド(狭い)」のB☆から「ベーリーオープン(非常に広い)」のHまでですが、ニーズが高いものはC☆からあってもD、Eまでが一般的。S-90は#170から10ずつおきに#200までで、こちらは#170&180が最もポピュラーなナンバーです。 マウスピース本体のみ、リガチャー、キャップは別売りで純正があります。  

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Bariton Sax Mouthpiece Bobby Dukoff Metal②

Bariton Sax Mouthpiece ブランド名: Bobby Dukoff 型番・仕様:Type "D" ・ Metal 楽器の性格を踏まえて、ビギナーの使用が考えられないにしても、ピーキーなハイバッフルのマウスピースに、不安定なバリトンサックスとのコンビネーションは、何も考えなければ大爆笑だろう。「不人気」と言ってしまえばその通りだが、まじめに取り組むと、かなりシビアなコントロールが要求され、とても万人に薦められる代物ではない。(スリリング!と言えば聞こえがいいのだが、アクロバットに近いものがあり、「これがたまらない!」という域に達してもらえると当店としては、大変ありがたいーと思っています) ベースラインとは一線を画した、ハードでエッジの際立つタイトなサウンドは他の追随を許さぬはず…。フルパワーで炸裂するサンダークラップ!を期待するプレーヤーには、オススメのマウスピースだ。 ただし在庫分に限って言えば、(デュコフに割に)意外にも落ち着いたサウンドメイクが出来て大袈裟に吹聴した割にはちょっとだけ拍子抜けするかもしれませんが、古い在庫の故に今後の定期入荷の予定はなく、在庫が無くなればこのタイプは終了となります。(オープニングナンバーは問い合わせください)

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Alto saxophone Mouthpiece Gottsu Soloist “Crossover” ②

ブランド名:Gottsu 型式・仕様:Soloist Crossover・ポリ・カーボネート 形は紛れもなくセルマーの”Soloist “(ショートシャンクタイプ)で、一昨年、マーブル素材でデビューした、ソロイストシリーズですが、従来のキャラクターを全く変えたのがこの”Cross Over” 行き過ぎないところのエッジイでタイトなサウンドが特徴。ビックバンド等、パワーを求められるようなものにあって特有のハードトーンが存在感を発揮。 スタジオ系のマウスピースにありがちなピーキーな部分も抑えられ、コントロールがしやすい所もセールスポイントの一つです。 見た目のクリスタルは、“(かつて少し噂になった)Jeke”感がありますが、材料はポリカーボネート。高い強度を持ち、多少・・・いや、かなりの衝撃でも砕ける事のない、何かあった時にはありがたいと思うだろう、マウスピースです。 ちょっとした人気からニーズもそこそこありながら現在では廃番、その後継とおぼしきモデルが発売中。 若干の在庫があります。

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Alto Saxphone Mouthpiece Vandoren “V16” ❸

メーカ名  Vandoren 型番・仕様 V16・Rubber リードの代表的メーカの一つであるバンドレン。「青箱」(トラディショナル)をはじめ、JAVA , V16 は、ジャズユーザーにおなじみのブランド。 バンドレンと言うと、クラリネットやサックスにおける”V5”や”Optimum”などクラシックでのユーザーが多いブランド。 このV16シリーズにおいては、発売後10年程度が経過し、テナーサックス以後バリトンサックスまでもをラインナップ、マイナーチェンジ後もこのジャンルにおける存在感を増しつつあります。 クセのない吹奏感やクラスを問わないコントロールの良さ、また個々のバラつきも小さく安定感が感じられるところも特徴的。ただ、その特徴的な部分がマイナス面に感じる事もありますが、普通にパワフルにも扱えて、オーソドックスながら細かな雑味、ツヤっぽい暗めの音色が、ニュートラディショナルとも言えるジャズサウンドが、安定したニーズを維持しています。   オープニングサイズは5番から9番までで、広い方は少ないながらも人気があるのは不思議なところ。見た目にわからないミディア ムとスモールチャンバーの2種類があります。 リガチャー、キャップは付属していません、本体のみ。

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Alto Saxophone Mouthpiece Jody Jazz HR③

メーカ名  Jody Jazz 型番・仕様 HR・Hard Rubber 店頭ではあまり見かけることの少ないレアなアメリカ製のマウスピースでしたが、輸入元が変わり上陸後10年が経過した結果、知名度もかなり高くなってきたブランドです。   オーソドックスな外観とともに特別クセも感じる事も無く比較的イージーな吹奏感。エアーコントロールも比較的容易、ヴォリュームも出せるので、コンボやビックバンドな多様なジャズシーンでの活躍が期待できそう。メイヤーに代表されるようなストレートバッフルにラウンドタイプのチャンバーですが、テナーサックスを思わせるような粒の粗いゴリッとしたザラツキ感のあるサウンドと甘さを抑えたビターな味わいがするダークな音色が特徴的なマウスピース。 メインがジャズでなくともエアーの入れ方がフィットすれば思わね効果を発揮する事も。某大学生である、ふわちゃんいわく「課金サイコー!」とのこと、まあ・・・何のことだ?・・・よくわかりません。 当初はそのサウンドから先ほどのとおりテナーに人気がありましたが、ブランドの浸透とともにアルトの方に波及、現在ではスタジオモデルもラインナップされ、人気を継続中。 サイズナンバーは、#5、#6、#7…で最もオーソドックスな表示方で、ポピュラーなところは5番、6番というところ。

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NOVA Type “G” Alto Sax Mouthpiece

メーカ名:NOVA 型番・仕様: Type "G" Rubber Type “M”と同じく、指向性が高く全音域でストレスフリーの吹奏感とドライでニュートラル付近からほんのり暗めの音色が特徴的。 パワフルに扱ってノイジィなハードサウンドが見えますが、Type”M”同様にまとまり感があり、丁寧に小技を使って、ウェストコースト系のバズのかかったハスキーなジャズサウンドもおススメポイントです。プレイヤーとの相性で別な側面が見え隠れする面白いマウスピースです。オープニングは、5番、6番、7番で製作しており、3番押しのマウスピースです。   (余談ですが、数年前、NOVAの製作者であるクラーク氏が、ハンドメイドであるがゆえのフェーシングの最終調整後、ある有名なミュージシャンの名前を出して「お前はやつのことは好きか?彼は、F.GじゃなくてRicoのマウスピース…<中略>…。こういうのを作ってみたけど、どうだ?」と言って差し出されたのが、この”Type G”でした。)

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NOVA Type “M” Alto Sax Mouthpiece

Alto Saxophone Mouthpiece メーカ名: NOVA 型番・仕様:Type "M" ・Rubber ヨーロッパやメイドインジャパンの躍進が進む昨今、Made in USA、By  C.W.Fobesによるマウスピースです。 ストレスフリーの滑らかなエアースルーで、その吹奏感おいて特にクセ(あえて言うならそのエアースルーかも)もなく、全音域にわたってまとまりのあるストレートなサウンド。ハイレンジでの独特なトーンの「アタリ」方が特徴的です。(プレーヤーより聴き手サイドの方がより実感できるかもしれません) そのサウンドにはブライト感があり…ソフトに口説くと濃厚で甘い音色がモダンテイストを感じさせます。(モニター性の観点から)全くの初心者にはおススメできませんが、パワフルに演奏してフルバンド等でスマートに、ライトにこなして細かなニュアンスに音色の深みを際立たせたソロ&アンサンブルがポップな使い方。ジャンルも特に選ばず、これからの期待が高まりそうな当店2番押しの新進気鋭のマウスピースです。 オープニングは、5番から8番までの設定。クローズド気味のオープニングで6番が一番人気です。オリジナルサウンドに影響しない程度に若干のアレンジを追加しています。 身近なプレーヤーと言うと、店に来られるお客さん。まあ当然ですが、けっこう主体性の強いサウンドが聞けます。「目立つ」わけではありませんが、そこの部分が「盛り上がる」ような感じで、そこが特徴的って言えばそうですね。 ただ残念なことに今後、マウスピースのバリエーションを絞る方向になりそうなので、廃盤となるかもしれません。

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Daddario Alto Sax Mouthpiece

メーカ名:Daddario 型式・仕様:Rubber ブランド名はダダリオ。あまり聞きなれないブランドですが、以前の「リコ」といえば、ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。リードはともかく、マウスピースなんぞを真面目(?)に作っていたのは、もう ん十年前の事で、マウスピースとしてのブランドに知名度がないのも無理はありません。 そしてちょっと前、地味ではありますが、マウスピースがこっそり発売されました。 100%人手を介さないコンピュータ制御のCNCマシンによって製作されているところからバラつきを極力排し、吹き心地にコツやクセなどを感じさせる事なく、ビギナーの方でも安心して使用できるものの一つです。 木目の細かいスモーク状の「にごり」感のあるサウンドに暗い音色が特徴です。 輪郭感がはっきりしていて、パワー的にもおもしろいところですが、メリハリの効いた変化を感じにくいところがあり、そのままだと単調になりがちなので、よりダークで落ち着いたサウンド作りや逆位相に位置する楽器等と合わせるところで存在感を発揮しそうなマウスピースです。 オープニングが3種類でアルトサックス用のみ。

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Rousseau ”JDX” Alto Saxophone Mouthpiece

ブランド名:Rousseau 型番・仕様 "JDX"・Rubber ユージンルソー氏が手掛けたマウスピースでジャズユースを意識したものの一つが”JDX”、ちなみにもう一方は”SJ”というもの。   この「手」のマウスピースにしてはちょっと見に、ステップ型バッフル構造に見えますが、実際には全く正反対、モノトーンのような…暗めの音色が特徴的なマウスピースです。 そのキャラクターからビックバンドやセクションのリードプレイなど、ポップな場面でパワフルにゴリゴリ吹くより、ダークな(渋い)音色を生かし、コンボジャズなどを中心に繊細さにプレイして、コンパクトにまとめる方が持ち味を発揮しそう。比較的扱い易いもの一つで、初中級クラスの方でもコントロールを含めサウンドメイクに難点を感じることも少なそうですが、クラスを問うよりも音楽の方向性や味付けでチョイスしていくマウスピースと言えます。 アウト用マウスピースの中では決して目立つような存在ではないので、プレイヤーも淡々とそれなり。ちっちゃなお店でボソボソ、目立たない活躍をしたい方には、おススメ!かな・ サイズナンバーは、#4、#5、#6…でオーソドックスな表示方、マウスピースのみの販売でリガチャー、キャップの付属はありません。

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