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B Trumpet V,Bach “197 New York 7”Limited Edition 続編

B♭Trumpet ブランド名:V.Bach (=Conn-Selmer,Inc) 型式・仕様:Bach 197 New York 7 Limited Edition 2003・#7Bell French Beat #7Lead Pipe バックの中にあって、最も一般的なのは#37ベル/#25リードパイプのMLボア。プロ、アマを問わず、使用されており、よく知られたスタンダードモデルで、トランペットプレーヤーの方なら良くご存知のはず。今回は限定モデルであるBach 197 New York 7 を取り上げてみました。 ***では、簡単に仕様の説明をお願いします。 スタンダードモデルに装着されている#25リードパイプを使うよりトーンが暗くなる(と言われる)#7パイプが装着されています。レシーバーの長さも違いますね。ベルは#7、198Vintage(=以下198)の♯6ベルがスタンダード(#37)ベルのベースになったものらしいのですが、こっちの方が似てますよね、でも、具体的に何がどのように違うのかはわかりません。材質はイエローブラスらしく、バックでは近年のモデルで使っていない断面が半円状のフレンチビート。3rdストッパーがリバースでリードパイプ側に支柱がない一本タイプです。2003年から発売され、2005本限定生産モデルらしいです。 ***198とは違う方向での、インパクトのあるルックスですが。 チューニングスライド等はゴールドで本体がシルバーのツートーン、ゴールドプレートトリムキットも装着されていますが、198にあった化粧石のフィンガーボタンやベルインナーGP、特別彫刻は無くなりました。チューニングスライドの間隔が狭いナロータイプ、リバース仕様のような一本支柱なっています。他にはゴツいジョイントリングやサムフックがリングになるなど、これはこれでやっぱり目立ちますよね。 "New York"って言うなら、1番管のリング型指掛けが無くして(ツートーンをさておき、全体的な形で)言うと、こっちの方が似てると思うなあ・・・それでいうと198の方は、バックの工場が同じNew York(#1)でもMt Vernonにあった頃に生産されていたものをベースとした復刻版っていうような感じでいうと納まりますかね。 ***外観上とか構造的特徴は? 改めてベルとマウスパイプが"197"用に限定復刻。延べ座(マウスパイプとベルをつないでいるリンケージ)が大きくて長めになっています。それから3番管のストッパー現行品の逆、リバースになっている、あとメインチューニングスライドのスパンが狭く(ナロータイプと言われている)て、マウスピースレシーヴァーが長いが主なところです。シリアルナンバーも2000本程度らしいので4桁の通し番号で表示されていますね。それと外見上は分かりませんが、ライトウェイトボディ(#2)にスタンダードウェイト(#2)のベルと言うのは、リヴァース(LR180‥)モデルぐらいなので、この辺りの組み合わせもスタンダード・・・レギュラーモデルと違う特別仕様と言えるかもしれません。 ***さて、「中身」の方はどうですか? ライトウェイト(のボディ)なのにそんなに軽く感じませんねえ・・・まあ持っただけだと(ウェイト的には)よくわかりません。試奏の方は、低音域から高音域までスムーズにエアーが入り、レスポンスが大変良くてどの音も均等に鳴ります。 この辺りはライトウェイトボディだからという事もありますが、リードパイプをはじめラージボアなど構造面…作り方っていうのか、そういうところも影響していると思います。少し吹いた感じだと素直でエアーもよく入るしスタンダードと変わらないかな?って思いました。 音色は明るい・・?インパクトのある鳴り方かな?硬めでブライトに感じます・パワーをかけた時にスタンダードのバックのエレガントな部分が、逆に硬質となってちょっと刺激的、その辺が個性的なサウンドと言えるものかもしれません。ちょっと表現が難しいのですが…。 ⇑なーんて、20年程度前には知り合いのプレーヤーとのやり取りでレポートを書いていた訳ですが、こう言う楽器にはまるで興味のない、それでいてバックが大好きなHさんと話をすることになって、新たな展開に発展してきた結果ー ***これって、どう思う?*** 「どう思うって言われても、単純に派手な楽器だと思いますが・・・、あと目立つし・・・。バンドでそんなの出されたら、なんだそれ?って感じでそっちに目がいくと思いますが」 ***やっぱり見た目かな?どこの(メーカー)?って気にならない?吹いてみたいとか、ねえ*** 「そうですねえ・・・(僕は)興味ないけど、なんだ?あれ、っていう風にはなるとは思います。金銀のツートン、バックみたいに(3番に)ストッパーが付いてるけど逆だし、(一本支柱なんで更に)なんか雰囲気違うし・・・って。ところでなんなんですかそれ」 ***ニューヨーク7の限定品*** 「ああ、あれですよね、(中略:前述の楽器の仕様説明)限定品があったんですね」 ーと言うわけで、強引だが、話のテーブルに乗せることに成功 ***で、どう?見た目以外のところで*** 「どうって・・・持った感じで言うと・・・(持っただけだと)よくわかんないなあ・・・これってライトウェイトですよね?でも言うほど軽いって気はしませんけどね、(と言って各チューニング管を抜いてー)ライトウェイトですよねえ、ラージボア・・・だからって感じでもなさそうだな・・・ベルが違うのかな・・・☆が無いって言うのはそういうことですよね?限定品って違うんですか」 ***限定品が違うっていうより、現行モデルが違うっていう方が正しいけどね、こっちの方が先に出て、そのあとでレギュラーモデルになったわけだから*** 「まあ、その辺の話は、後回しにしましょう、♯7ベルですね、なんだろ?今の♯37?似てますよね、違うのかな。パイプも♯7、今は聞きませんがー、ちょっと前になんかありましたよね、なんでしたっけ?」 ***C管かね?229-Bell/7R-Lead Pipeのこと?それでも相当前だったかな*** 「そうです、あれってどうでしたっけ?」 ***#7っていうのは確か♯43パイプみたいに抵抗があまり無いタイプだったと思うけど・・・。あとリバース、エアーはいっぱい入って自由度が高くなる半面、中途半端では不安定になりやすくそれが音に反映されやすい。でもあれは、C管だから長さも短いし、参考にならないんじゃないの、だから、ちょっと吹いてみてよ。(と、半ば強引に)*** (わかりました)と「へえー、なんか全然違いますね、鳴りムラがなく・・・どの音も同じように鳴る。エアの入り方も変わらないですね、普通っていうか当たり前がちょっとびっくりです。ライトウェイトって感覚がありますが、感覚だとL Boreの影響が小さくないんじゃないんですか」 ***L Boreって、エアだけじゃなくて鳴り方にも特徴が出ると思うだけど、そんな感じはないよね?*** 「そうですね、まとまりっていうより広がり感があるー(強奏すると)硬質な♯37ベルみたいな鳴り方していますね。(無限にエアが入っていくような)抵抗が無いこともない。試奏室なんで細かいところまでは言い切れませんが、モニター性ですかね?」 ***バックの音はするけど、どこか違うような気がするんだけどね・・・*** 「まあそうですね、バックだけど・・ストラドのサウンドとは違うっていうのかな・・・。でもそうなりますよね、L Bore自体があまり一般的でないし、『ライトウェイト』っていうのにそれっぽくない。リバースでもないうえに支柱も一本でナロータイプチューニングスライド、得体のしれない♯7 Bell仕様で『ブロンクス(#1)』の復刻って言われますが・・・サウンド的にはどこを狙ってんでしょうか?」 ***そういえば”198 Vintage"の生産が終わった頃の2003年から発売したんだよね、なんかのメモリアルでもないのに、今思うと何のタイミングだ?って考えてしまうなあ。*** 「そうなんですね、でもその頃って、何かありませんでしたっけ?」 ***それってストライキをしていた頃のことでしょ?合併するの、しないのって・・・。かなりの騒ぎになった頃らしく、レギュラーモデルでさえ品薄になって全然無くなった時期だね。モデル182MLっていうのが代わりに出てきて、(たぶん)大混乱。だからこれもほんとに2000本も作ったのか?って、ちょっと怪しいんだよなあ*** 「あ、なんかそんなのありましたね、なんでしたっけ・・・、BachじゃなくてConnが代わりに作ったとか何とか」 ***そう、それ(Model 182)。そのあとみんな(メーカが)一緒になっちゃてね、作る楽器もブランド毎に絞られて専門性が強くなった。その代わりに、バリエーションが増えてきて、中には『どこの楽器だ?』というのもあって困っちゃった。 「これもそんな感じですか?」 ***いやー、当時のバックの方向性まではわからないけど、多分違うと思うけどなあ。*** 「じゃあ、方向性は置いといて、どう思ってるんですか?」 ***試奏して思うに・・・。サウンドの方向性、エアの入り方、ガーンって鳴らした時の「音の荒れ方」とかは、ジャズな好みの気がする。ビックバンドでのリード向きじゃないけど、コンボなどソロ的にはかなり良さそう。アグレッシブプレイで、シンプルにRee Morganとか、・・・なんて思ってる*** 「ピンポイントですね、クラシカルの方向には向きませんか、まあこれが向かなくても、他にいっぱいそれ向きなのが、ありますもんねバック。でもそうなるとそれ用に作ったてことですかね? ***LT(ライトウェイトモデル)って元はそういう方向で作ったらしいんだけど、使う側は「それなら・・・」ってことにはならないからね。N響のSさんみたいな人もいるけど、根本的なところでは、クラシカルな方向だとやっぱりスタンダードってことにならない?これなんかどうなんだろうねえ。*** 「結局、好みになってしまいますから、そっちの方向でいいんじゃないですかねえ。二人して『これ!』って言っても誰も信じてないかもしれませんし・・・」 ***だれも信じてくれないの?そりゃー残念だな、折角時間かけてリポートしてるのに*** 「大丈夫です、『ほー』って思う人もいますから」 ***ところで、ベルがフレンチビートになっているけどどうかな?さっき得体のしれないって話になったけど、サウンド面だけでなく、モニター性に違いからってことはない?*** 「ヤマハさんが言われてますよね、フレンチピートってフィードバックがどうだとか・・要するに返ってくる音がよく聞こえてくるからコントロールしやすくなる、でもバックは、そんなに(モニター性)悪い楽器でもないし、その辺と遠鳴りがうまくバランスしている楽器でしょう?これ(フレンチビート)だから普通より、近く(より良く)に聞こえるっていう感じはないんですけどねえ・・・普通に跳ね返って聞こえてくるし・・・試奏室だからですか?」 ***そういうことになるけど、やっぱりスタンダードと変わらないよね?じゃあ、バック(この楽器)の方は、オールドをリバイバルしたか、全く別な意図で作ったってことかね*** 「どっちですかね?どっちでもなかったりして」 ***なんだそれ、気分とか・・・?大喜利みたいな話になるとまとまる余地がないな*** 「ではちょっとまじめな話をすると、さっきようなのプレーヤーが出るっていうことは、ジャジィな用途がおススメってことですよね、ジャズは詳しくないんですけど、音楽における求められる特徴や機能、場所を限定するなら僕もそこだと思いますけどね。吹奏楽やオーケストラでは(多分積極的には)使わないと思いますよ、これ以外にバック(のモデル)はいっぱいあるし、ヤマハを使っている人もいっぱいいる。その中でこれを使うっていうのは・・・『使えなくはない』ってことで使うプレーヤーはいないと思いますが」 ***まあね。限定はしないけど、楽器の様々なメリットを考えるとそっちの方が『推し』かな。(若い時の)Roy Hargroveみたいにアクティブっていうかハードドライブに走りたいってプレーヤー向き*** 「へえーそうなんですか、そのRoyさんのことは知りませんが、楽しそうですね。」 ***そう楽しいんだが、中々ハマる人がいなくてチコッと難航中。でも多すぎても代りがないのでもっと困る*** 「ラスト一本って事ですね」 ***そう。と言うわけで税込販売価格が¥396,000、購買希望者を募集しています*** Note: #1:創業はNew York。その後同じNew York のMt Vernonに工場を移転。現在はエルクハートにて生産。(⇒トランペットマウスピース:バックスタンダードの項) #2:現行ニューヨーク7はライトウェイトモデル仕様ですが、2003年当時は"Model 197 New York 7"の限定品でライトウェイト仕様の紹介はありません、ベルに☆がないので。

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YAMAHA YTR-8335 LA “Wayne Bergeron” Light Tuning Model③

メーカ名:YAMAHA 型式・仕様:YTR 8335 LA “Wayne Bergeron” Model・Original light Tune 久々ですが、「ヤマハ」のカスタムトランペット、YTR-8335 LA、「ウェイン バージェロン」モデルが入荷したので、ちょっとだけマニアックなTさんにリポートしてもらいました。 ***まず、仕様説明をお願いします*** まずリードパイプがゴールドブラスを使用した”LA”用のオリジナルのようです。ボアは、ミディアムラージボア、メインチューニングは支柱の付いたタイプになっていて、” (YTR8310)Z”とは違ってリバースタイプになっていませんね。メインチューニング管ですが、インレット、アウトレット共にインナーパイプの管厚が薄く、一見したところライトウェイトみたいに見えますが、他のところ・・・例えばピストンの枝管の方とか、(ゼノと同様)従来の肉厚で作られているようなので、ライトウェイトとかを特別に意識している訳ではなさそうです。この部分にLボアを使っているため、(外径が同じようなサイズのため)結果的にそのように見えている(している)のではないかと思います。 ベルは、カタログデータですが、”(8310)Z”と同じの”A”タイプ、直径127mmなので”(YTR8340)EM”モデルほどではありませんが、(ゼノに比べて)ほんのちょっと大きめです。でもライトウェイトベルになっていて”LA”モデル用のオリジナル、ベル縁を弾くと(他のAタイプベルと比較して)高めに響きます。他には”Z”同様に、ヤマハのトレンドとなっているフレンチビート仕様、ベルの継ぎ目を内側にして、そこにリンケージを取り付けるヤマハ独自のサイドシームを採用しています・・・が、最近よくアピールしてますよね?何か良いことでもあるのかなあ? ***僕に聞いてるんですか?ふーむ・・・継ぎ目の上に溶接するのだから安定した剛性となる、よって鳴り方の方向もバラツキにくくなるし、より指向性もでる。結果、ターゲットを達成、品質的に一定になりやすいってことでしょうか?*** でもヤマハって元々品質が「売り(=買い)」でしたよね? ***じゃあ方向性を重視したとかですかねえ?詳しいことはわからないのでヤマハ○○さんにでも聞いてください*** **外見とか持った感じ‥見た目の印象とかは、どうですか? 本体の方はバルブケーシングをはじめとして、各チューニング管のレシーブ側もブラス材を使用しており、パッと見には濃いラッカーがGPみたいです。持った感じだと、うーん…(ヤマハの)カスタムクラスの中では軽い方かなあ?他には・・・メインチューニング管の支柱がニッケルシルバー製、1stにカニ目が一つ、3rd管のリンケージが2つ、ストッパー台座がアウトサイドにありませんが、基本設計は型式(YTR-8335)にあるとおりXenoの延長線上にあるようです。それから他のカスタムモデルと違い、バルブガイドにはプラスチック製を使用しています。 見た目だけだと、あの「ウェイン バージェロン」というインパクトには欠けますね。 ***ベルにサインかなんか入れたら、もっと人気が出るかもしれませんよね? それだとプレミアム感が高まりますが、他も上がるかもしれないので、個人的にはあまりありがたくないなあ・・・ ***じゃあ地味な外見をスルーして、試奏して吹奏感とかその辺は、どうでしょう? (ヤマハの楽器にしては)抵抗が少ない方…かな?(エア)スルーですね(ははは・・・・・)失礼しました、スムーズっていうのか、エアーがよく入ります。でも「持っていかれる、取られる」という感覚はないので、(こういった吹奏感が)好きな人も多いはず。エアーの入る量(以上?)に比例して鳴ってくる感じなので、その辺にストレスを感じるところは全くありません。メカニカルなところでいうとベルもそうですが、オリジナルリードパイプとLボアで取っているメインチューニング管の組み合わせが、この楽器の吹奏感に影響しているのではないかなあー?と思っています。とにかく気持ちよく吹けますね。レギュラーレンジトーンそうですが、ハイトーンもこんな風に!ピューン!(と、ジェスチャーで)。 あと当然と言ってはなんですが、レスポンスも非常にいい。 ***なるほど。その他に特徴のようなものはありますか? このところのヤマハはずいぶん変わってきていますが、やっぱり興味深いですね。 まあとにかく、好みかそうでないかは別として、アクティブでマイク乗りの良いサウンドがラスヴェガス!です。 ***ラスヴェガス??ですか。 派手にならせそうなので。 ***いやあ、それならハリウッドでしょ?LAなんで・・・ そういえばそうですね。 まあ、いいや。ブリリアントまでいかないところブライトで音色に適度に派手さがありますからそんなふうに言っちゃいました。もちろんただ派手なだけでなく、プレーヤーの方向性からミドルやロートーンのサウンドを上手く使えば、ソロも十分おもしろそうですし、マウスピースとかを工夫してみるとまた違った顔がみえるかもしれません(実際、彼は両方をこなしていますが) あと、この楽器はライトチューニング仕様になっているんですよね?、(ノーマルとは違って)広がっていくところがなく、音割れが全然感じませんね、そんなところですか?あとハイトーン含め、全体的に音のポイントがしっかりしているので、狙って当たりますね。 ***はい、ヤマハの良さを活かしてもう少しこんな風になるといいなあ・・・なんて感じでチコッと触りました。したがって「レーシングマシーン」というわけではありませんが、全体的に変わっていると思います。ハイトーン(のアタリ方)レンジは変わっているはずですが、音のツボを作ったわけではないのですが・・・まあ、その辺りを意識すると気が付かれるかもしれません。あと音割れもしにくいはず・・・です。 へえー!でもいい感じです。 ***ありがとうございます、最後に何か一言お願いします。 この楽器の場合、オリジナルのキャラクターを生かしつつ、オリジナルのLAよりシャープに仕上がっているみたいなので、方向性を絞らず使えばより楽しそうですね。 ***ありがとうございました。 店主より 以前YTR8310とYTR8335も同じようにライトチューンモデルを作っておいていました。ゼノ(=YTR8335)が、最後まで残るだろうと思っていたら思ってもいない、20年来の付き合いのあるTさんがご購入、最後のLAが残ってしまいました。相性の合う方、お待ちしております。 税込販売価格は時価

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Tenor-Bass Trombone CONN 88H(R)T Custom Version

Tenor-Bass Trombone ブランド名:Conn 型番・仕様:88HRT・L-Bore,8.5inch,Thin Rose Bell,GL 100年の歴史を誇るコーンは、かつてはトロンボーンの代名詞のように呼ばれた老舗ブランド。C.リンドベルイの参加により2000年前後からCLモデルやリムーバブルマウスパイプのDBなどバリエーションを充実し、スライド、ベルとのコンビネーションも拡大中だった意欲的なブランドです。 シンプルなストラクチャーによるすっきりとしたルックス、きめが細かくまとまり感のあり、高いレスポンスによる立ち上がりや粒立ちの良さにトロンボーンとしてミディアムウェイトサウンドの持ち味とミディアムレンジなポジションがトラディショナルとして人気があるのはスタンダードエディションと同じです。 今回は「Thin Rose Bell(銅成分が多めのブラス材で薄目に仕上げられたベル)」仕様のモデルをベースにライトにカスタマイズ。 スライドはスタンダードタイプを2ウェイのマウスパイプ交換装着できるようリムーバブルタイプにしたもので、オリジナルにものち"DB"(デュアルボア)がモデルがラインナップされていますが、これとは全く異なる仕様になっています。 ノンスクリュータイプのリムーバブルマウスパイプは一方はオリジナルトーンの良さを生かして、同じスタンダードを設定。もう一方はバックタイプシャンクも使えるようしたエキストラロングパイプをチョイスして、コーン特有のまとまり感はそのままにミディアムからよりヘヴィなサウンドになるようなセッティングとなっています。 カスタマイズと言っても扱い(吹き)易さをセールスポイントに狙ったわけではなく、アンサンブル等のブレンド感やオリジナルよりも密度感を感じて頂ければとー実感できるかどうかの程度で手を加えています、あとはプレイヤー次第なので、ポジティブな意見を期待しています。ブランド力も「かつて・・・」というくらいなので、立ち位置含めてブランドとしての地味なポジションは変わりません。若い方には特になじみが薄く、試奏できる環境も少なく、かつての「楽屋の出待ち」するくらいのファンもハイエイジに差し掛かり、直接間接にオリジナルの良さが伝わりにくいし、大々的なコマーシャルしてもオンリーワンなため、控えめなセールスになっています。 本体は若干の手を加えてラッカーもやり替えてみましたが、オリジナルを優先の仕上げ、90年代の後半の製品がベースです。同じ頃のイエローブラスベル”HY”の在庫もあります。 ミディアムライトのさわやかさとミディアムヘビーな落ち着きの2面性を併せ持つ一品もの。 税込販売価格¥363,000

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B♭Trumpet V,Bach LR180ML 43Heavy Bell/25Reverse Lead Pipe SP

B♭Trumpet ブランド名:V.Bach 型式・仕様:LR180ML 43H/25R・#43 Heavy Bell with W/E,#25RLead Pipe,Light Weight Body ベルタイプが43番、バックの中では幾分太いベルテーパーとなる。材質はイエローブラスで、スタンダード(仕様)に比べ全くと言ってよいほど知られていないヘビータイプ。元々あまり気にされてなかったのかもしれないし、オプションなんでリクエストしないとお目にかかれないから知れていないのも仕方がないところだ。ベルフレアに彫刻があるが、彫り物としては標準タイプのよう。「特別彫刻」というのもあるらしく、こっちはベルフレアの曲がりのところまであり、別ページ"198 vintage”のものがイメージに近いが、「特別彫刻」には、まだ出会ったことがない。わざわざ注文はしないけど、あったらうれしいかもしれないオプション付きです。 マウスパイプは25番、オプション的な別リクエストしない限り、ほとんどのストラドにセットされているスタンダードタイプだ。違いはリバースチューニングスライドなのと通常は、レシーバーにパイプナンバーの刻印がありません。 リバースチューニングスライド(支柱が一本しかないもの)仕様で、スタンダードとは違ったエアの入り方が特徴。以前ならチラホラ見かけることもあったが、ストラド以外のアルチザンやニュータイプのモデルが発売されていることなど、バリエーションが増えたせいか、今では目にすることが少なくなりました。このタイプのメリットがあまり理解されていないのはちょっと残念なところです。 20年くらい前、ミレニアムモデルが発売されたぐらいに別売りパーツとして販売されたのが、「ピストンボタン」「トップ&ボトムキャップ」「W/Kキイ」などをセットにした”GP Trim"(=現在は販売されていません)このモデルには、スタンダードでセットアップされています。 別ページのLT180MLと同じく各チューニングスライドなど管厚が薄めに作られたライトウェイトボディでこのLTとの違いはベルがライトウェイトではないところ。 このLR(ライトウェイト、リバースチューニング)とH(ヘビーベル)の組み合わせが、あまりにも変わりもの過ぎてメーカ側のメイクポイントがプレーヤーに理解されなかったところが長期の熟成と相成りました。 90年代初頭の製品、レアなオプションが付いて当時から高額定価設定となり、ポテンシャルを評価される前にスルーされ今日に至りました。ケースはボロッちいSelmer USA Caseです。 Sold Out!

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Tenor-Bass Trombone Bach 42B Traditional Wrap Heavy Bell

Tenor-Bass Trombone ブランド名:V.Bach 型式・仕様:42BH・Traditional Wrap/Yellow Brass Heavy Bell バックのサウンドに慣れ親しんだ方も多い事だろう。したがって改めて説明するのもおこがましいので違いだけで言うと、通常よりまとまり感があり、前に行く感じがある。コーンに近いとも言えるが、重めのサウンドと吹奏感が違うのでやっぱりバックはバックと言うことだろう。たくさんプレイして原点回帰したい方には特におススメの一品です。 旧タイプ、ボールジョイントリンケージのFアタッチメントで他のトランペット同様当店の長期在庫品、90年代の前半から中盤頃の製造品。

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B♭Trumpet V.Bach LT180 ML 72Bell/25 SP

ブランド名:Bach 型式・仕様:Strad 180ML・#72Bell,#25pipe,Light weight,SP 180(ストラド)シリーズには、豊富な種類のマウスパイプ・ベル・ボアサイズがありますが、スタンダードと言われるのは#25マウスパイプと#37ベルの組み合わせにボアがML(ミディアムラージ)。 このモデルは、25番スタンダードマウスパイプの他、72番ベルとライトウェイトボディというコンビネーション。 ☆のマークが珍しい 最近では(見かけ上のインパクトが全く無いせいか)あまり見られなくなった"LT(=ライトウェイト)"モデル、よく見かけるレギュラーモデルよりベルやチューニングスライド等の管体を薄く作る事により、「タチ」「キレ」「ニュアンス」を表現するのを更にアップさせたもの。先ほどのハイレスポンスと軽快な吹奏感があることから、レジスタンスや重厚なサウンドの方に好みが多いクラシカルなジャンルのプレーヤーよりもどちらかと言えば、ジャズをはじめライトミュージックなど、スタジオ系プレイヤーに高いニーズがありました。 (多分バックも)そのような方向を狙ったものらしいのですが、かつてN響の主席だったSさんは"BSC"にチェンジする前、この"LT"(の#37Gold Brass Bell,Gold Plate)を使われていたとか……で、「ジャンルを特定して…」と言うより、先ほどのようにレスポンスやその鳴り方、表現力などをより重視してチョイスする楽器と言えます。 オプションではなくライトウェイトとしてのレギュラーモデルといえばベル、マウスパイプなどオールド物の復刻と言われますが"New York 7"がそういう形態で作られているよう。ただ、あくまでも「スタンダードと比べた場合」であって、バルブケーシングは普通、LTというだけで「飛びぬけて」と言う事ではありません。 さて今度はベルの方。スタンダードの#37 Bellは、クリアフォーカスとブローダートーンが持ち味でこれはこれで人気がありますが、#72 Bellだと音色が暗め(なぜか暗い?と言われています)、タイト感があってちょっとテンションの高そうな鳴り方で、キャラクター的にも全く違うもの・・・まああくまでもバックの中での話ですが・・・。 最近よくお目にかかる、某所でオーケストラや吹奏楽、軽音までジャンル横断的に何でも参加してしまうメンバーがおりましてそこのプレーヤーなら最も需要が高いと思われますが、特にジャンルも選ばず、パワフル&アクティブにプレイしたい方に興味を持って欲しいなあ・・っていう逸品です。 "198 Vintage"よりさらに前、90年代後半の製造で長期在庫品、もう熟成の域! 税込み販売価格¥390,720

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B♭ Trumpet V.Bach “198 Vintage” Limited Edtion ”F”

B♭Trumpet ブランド名:V.Bach (=Conn-Selmer,Inc) 型式・仕様:Bach 198 Vintage Limited Edition 2000・#6 BellGB,#6 Lead Pipe,Light Weight トランペットプレーヤーの方なら良くご存知のバックですが、最も一般的なのは#37ベル/#25リードパイプのMLボア。プロ、アマを問わず、よく使用されており皆さんがよ~くご存知のスタンダードモデルですね。今回はBach 198 Vintageを取り上げてみました。 ***では、今回の仕様の説明を簡単にお願いします。 スタンダードモデルに装着されている#25リードパイプより抵抗感の少ない(と言われる)#6パイプが装着されています。レシーバーの長さも違いますね。ベルの方も#6で、スタンダード(#37)ベルのベースになったものだと聞いた事がありますが、そうなのかどうかを含め、具体的に何がどのように違うのかよくわかりません。(でもフレア―は、より細身のように見えますが…?)材質はイエローブラスより銅の比率が高いゴールドブラスを使用。ボディはライトウェイトの軽量タイプで、2000年に発売された、ミレニアムを記念した2,000本限定生産モデルですね。 ***なるほど、それにしてもインパクトのあるルックスですね。 バックの工場がNew York(#1)にあった頃に生産されていた仕様(#6のベル&マウスパイプ)をベースとした復刻版のようです。ルックスは当時と違うとは思いますが、使い勝手とか、現行品とほとんど変わりません。 それにしてもゴージャスですね… シルヴァープレートに、ゴールドプレートトリムキット、化粧石のフィンガーボタン、インナーGPの特別彫刻入りのベル…うーんなんとも豪華…、”Vintage”というより”Festival”といった方がイメージ的には合うかもしれません。(なんかクランポンのクラリネットみたいな表現…) この辺はミレニアムを意識してのメモリアルモデルの仕様だと思いますが。 延べ座(マウスパイプとベルをつないでいるリンケージ)が大きくて長めになっています。それから1番管と2番管にカニ目(ヘキサゴンタイプ)が付いていて、マウスピースレシーヴァーも長くなっているのが主なところです。シリアルナンバーも2000本限定らしいので4桁の通し番号で表示されていますね。それと外見上は分かりませんが、ライトウェイトボディにスタンダードウェイトのベルと言うのは、リヴァース(LR180…)モデルぐらいなので、この辺りの組み合わせ(#2)もスタンダード…レギュラーモデルと違う特別仕様と言えるかもしれません。 ***さて、「中身」の方はどうですか? (バックにしては)楽器も軽めで、低音域から高音域まで、スムーズにエアーが入り、音の立ち上がり…レスポンスが大変いいですね。 この辺りはライトウェイトボディだからという事もありますが、リードパイプとベルなどの組み合わせなどの構造面…作り方っていうのか、そういうのによるところも大きいかもしれません。少し吹いた感じだと素直でエアーもよく入るし吹き易い楽器かな?と思いました。 (しかし、しばらく試奏の後)うーん…でも意外とクセが有りそうですね。サウンドとの兼ね合いだと思いますが、スタンダードに比べモニター性がかなり違うような気がします。鳴り方も従来のモデルより(ヘビーベルタイプのように)コンパクトにまとまっていて、バック特有の広がりや濁り感(=良い意味での)っていうのか、そういうのがあまり感じられません。前にも言いましたが、抵抗感も思いの他、(バックにしては)かなり少ないようだし…。 音色は暗い…落ち着いた感じかな?(凝縮されたような)キメが細かく濃厚…、スタンダードのバックでは、ちょっと味わえないクリアーで個性的なサウンドと言えるものかも。ちょっと表現が難しいのですが…。 ***なるほど、クセモノというか外見同様に個性が強いと‥ 外観のようなハデな音色ではありませんけど‥。吹奏感や鳴り方など、吹けば吹くほど(印象が)変わりそうな気がします。「バック」だと思い込まず、従来とは違うアプローチでスマートにプレイする方が良い結果を得られるかもしれません。そう言う点では、変わった…おもしろい、個性的な楽器とは言えそうですね。 ***では、まとめて頂くと N.Y Bachの復刻版として限定生産されたモデルですが、外見は別として ちょっと懐かしさを感じるような「香り」はします。それから(音色の)雰囲気も出ていると思いますね。ソフティに吹いた時のファジーな辺りとか…。その他だとサウンドにもスタンダードとは違う「キレ」がありそうだし、メリハリも付け易い印象ですね。 反面、前にも言いましたが、バーンって言うか…従来のバックにあるような重量感のあるサウンドとは違うようですから、その点での好みが分かれるとは思います。よりクリアーでまとまり感あるなサウンドが好きな方とか、おススメですね。あと意外とバックユーザーで無い方とかが面白そうかもしれません。 以上、個人的な印象ですが、もしよかったら参考にしてください。ありがとうございました。 と、レポートしたこの楽器もなんと!KさんやO君のおかげで最後の在庫となりました。(不良在庫とも言われますが、先ほどのO君のように「生まれた年ですね}っていう考え方もあります)販売(生産)期間も2000本が作られていたメーカー統合前の2003年ころまで。長期在庫で仲良くなりすぎて中々手元から離れてくれず、「中々理解してくれるプレイヤー少ないなあ」とぼやきながらも楽しくすごさせて頂きました。こんなことになったのも、当時の販売価格は40万円ほど。その頃のスタンダードが20万円台で買えたことを思うとかなり敷居の高いモデルです。加えてレポートにあるような特徴が、あろうことか根っからのバックユーザーの方には、あまり好まれず発売当初は大苦戦。そんなところからこのレポートが始まってほんの少しだけ「そんな楽器なんだ」と理解が進み現在に至ります。 2001~02年製造でもちろん新品です。派手さと古さを競う(最後の)一品・・・でしたが、最後の理解者が来店していただき完売となりました。 税込販売価格Sold Out Note: #1:創業はNew York。その後同じNew York のMt Vernonに工場を移転。現在はエルクハートにて生産。(⇒トランペットマウスピース:バックスタンダードの項) #2:最近ではモデル197(ニューヨーク7)も同じ仕様です。 (15年ほど前、スペシャルレポートとしてアップしたことがありましたが、このたび新たな在庫を発掘したことにより新サイトにて再登場となりました。)

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B♭ Trumpet V.Bach 180ML 43SS/25 GL Report

B♭Trumpet V.Bach 180ML 43SS/25 GL(スターリングプラスベル仕様) 前回に続き、今回もバックを取り上げてみました。皆さんが、よくご存知のスタンダードモデル以外をリポートしてみました。 「いまさら‥」なんて声をたくさん頂きますが、折角なので最後までお付き合いの程、お願いします。今回は、180ML 43SS/25 GL スターリングプラスベルのモデルを取り上げてみました。それではどうぞ! ***まずは、仕様を説明して頂けますか? スタンダードウェイトボディにノーマルタイプ#25リードパイプ、ミディアムラージボアと、この辺りはスタンダードモデルと同じです。ベルはスタンダードの#37よりベルフレアーの大きい…太いタイプですね。根元の方から太くなっているのかな?あと材質が99.9%のピュアシルバーのシームレスベルになっているようです。一般的にいってブラス材の場合、板を巻いて、そのつなぎ目を溶接し、ベルの形に整形しますが、「シームレス」とは、その「つなぎ目がない」ベルということです。 あと余談ですが、ヤマハのトランペットの中に、そのつなぎ目がサイド(延べ座、支柱がついている側)にくる様に作られているものがあり「サイドシーム」というのは、このことです。でも「シームレス」ってどうやって作っているのでしょうね??? ***すいません、私に聞かれてもちょっと‥。ところで見た感じ…第一印象とかは、どうですかね? 形は同じです。(当たり前ですね)一般的に言ってシルヴァープレートが多く出回っているので、ラッカー自体珍しいようですが、この楽器の場合、やはりラッカーかな?。スターリングプラスベルが映えます。違う楽器みたいですよね?隣の人が気になるかもしれません。あと持った感じ、重いようです。 ***どうです?試奏したところでは?私の方は、結構ヘヴィな印象を持ちましたが。 そうですね、スタンダードに比べ…比較的抵抗感があると思います。ただ抵抗感についてはスタンダードをはじめ他のモデルでもキツイものがあったりしますから、「特別」ではないと思うのです…が、エアスルーと鳴り方のバランスですかねえ、新品特有の音のカタさはあると思いますが、「エアーの入り方で言うともっと強力に鳴るのではないか」と思うとやっぱり抵抗・・・受け止めっていうのかーが強いのでしょう…ひょっとして鳴らしきれてないのかな?まあ、その辺は新品としてのサウンドのカタさもありそうだし、楽器の重さも影響しているのかもしれません。 ***音色とかその辺はどうでしょう? キメが細かくメローで良い感じです。特に低い方の倍音がスタンダードより多めに出ているからだと思うのですが…特にフォルテの時など、サウンド(芯?)が太いし、重量感のある、音圧を感じるような鳴り方ですね。倍音が凝縮されたような密度感があります。(鳴り方から)音色が暗めに感じる事も無いと思います。かといって目立つというか、突出することはありませんね。この辺は、この楽器というよりバックの共通点かもしれませんが…。 ***最後に何かあれば。 もちろん一般的にいってバックはジャンルを選ばない楽器の一つですが軽快感、ドライブ感のある音楽よりも、この楽器の場合、前にも言ったように重量感のある「太い」鳴りや音色を活かしたクラシック音楽などの重厚なもの、例えばオーケストラとか…の方が得意そうです。その他だと、えーと…そう!きめの細かい音色のところを使ってソロなんかどうでしょうね?あとは、うーんそうだなあ…  あまり(音が)割れそうなところもないので吹きまくりたい人? なんかにも…良いかもしれません。 このタイプの最後の在庫で、製造年は1990年代の中頃、中々お目にかかれない逸品です。当然アルチザンなんて言うのもなく、バックが”180”シリーズーいわゆるストラドをラインナップして「スターリングプラスベル」をラインナップに加えた初期のもので刻印も深くて目立ちます。(最初期のスターリングプラスベルには、ベルインナーがゴールドプレートでした。今でもお持ちになっている方がいれば、少し鼻が高いかもしれません。ここにあるものはインナーゴールドプレートではなく、ケースもフラットタイプの一本入り) 税込販売価格¥495,000です。

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メーカ名  Schilke  型番・仕様 B5 SP B♭ Trumpet Schilke B5 SP

メーカ名  Schilke 型番・仕様 B5・#2Bell/ML Bore SP マウスピースの製作からはじまり、いまやトランペットの代表的メーカの一つとなったシルキー。 R.O.Schilkeによるトラディショナルなサウンドを受け継ぐBシリーズは、よりシンプルなストラクチャーで構成され、ブライトでリッチなサウンドがプロプレーヤーをはじめ、アマチュアの方まで多くのファンを魅了した20世紀の代表的ブランドの一つ。 クリアフォーカスでクイックレスポンス、細かなニュアンスをつけやすく高い表現力がある反面、レジスタンスレスの吹奏感やより高い指向性からくるモニター性がちょっとしたクセ者。楽器に合わせたコツのつかみ方と「馴れ」がチコーっといるらしいので、価格を含めて基本的には中上級者向きの楽器かと・・・。 「B」シリーズの中では最もポピュラーなモデルとなっているMLボア、2番ベル仕様、好んでこのモデルを使用しているプレーヤーと言えば、"Rick Baptist"(シルキーのポスターを見て初めて知りました) 約20年くらい前、2000年頃の製造で一般的には不良在庫、だが、うちでは熟成と言い、バック198Vintageと同じく新品。 税込販売価格Sold Out!

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B♭Trumpet YAYAHA・YTR-8335G SP

ブランド名:YAMAHA 型式・仕様:YTR-8335G・G-Bell,SP トランペットのトップブランドの一つであるヤマハ"Xeno" 初代の発売以来、マイナーチェンジを経ながらも現行モデルまで、安定した品質を誇るヤマハのカスタムモデルです。 程良い抵抗を持った吹奏感をはじめ音程の良さ等々、その扱い易さから吹奏楽やオーケストラなど特にクラシックな分野においてクラスを問わず高い人気、トランペットにおけるスタンダード的な存在感を示しています。 ・・・2本支柱のスタンダードなタイプで、オーソドックスなフォルムは見た目のインパクトに欠けますが、ノーマルタイプよりレギュラートーンレンジの「アタリ方」や「乗っかり方」が楽しく、コクが加わった響きがよい感じに仕上がった楽器です。ハイトーンレンジも思いの外イージーに感じられる「プチ」カスタマイズモデル。出せない音が出るようになる魔法的楽器ではありませんが、近づくかもしれません。 「ヤマハのサウンドだよね!」、、、もちろんそりゃーそーです!そこの味付けが面白いところで、そうでなかったら意味がありません。 結局・・・こちらの意図を汲んでくれたのか、そうでなかったのかわからぬまま、ポジティブな感想を述べて頂いたTさんにSold Out となりました。

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