Category : トランペット・マウスピース
ブランド名:Laskey 型式・仕様:_・SP 元シルキーでカスタムマウスピースを製作していたScott Laskey氏が独立し、立ち上げたブランド。 クリアで倍音豊かなサウンドを作り出し、波紋の広がるようなウェット感のある音色が特徴。リムのフィット感も比較的馴染みやすく、また吹奏感にも適度の抵抗があって、初級者の方でも使いやすいもの一つと言えます。カップサイズやディプス(深さ)の組み合わせによるバリエーションも多いようですが、他のマウスピース同様にカップ径、ディプス(深さ)共に中位のものの需要が高いよう カップのインチサイズ(それぞれ0.6XXインチの「XX」の部分)下2けたを表示して30~84(16,0mm~17,3mm)が「モデルNo XX」で、比較的需要の高いものは50~70の中庸なサイズ。 カップ(深さ)の方は、S☆~Dの7種類があり、S☆は浅く、(MC→)Cが中くらいで、(→MD)Dがもっとも深い。 この2つの組み合わせでラインナップされています。ーが当初でしたが、その後表示に変更がありました。 ーとまあ、マウスピースの概要が終わるわけですが、ちょっとしたことから彼(Scott Laskey)が亡くなったことを知りました、2018年のことだそうです。したがって現在(2020年)では、生産が行われていないようなので新規に輸入されていることもなく、どこも在庫のみの販売らしい。アメリカ同業他社が会社を買い取るらしき話があるようですが、今後再びどのような形になるのか全くわかりません。 2022年になってか、会社を引き受けて再生産を始めたそうで、チューバだったかホルンだったか・・・輸入されているそうです ラスキーオリジナルのトランペット用マウスピースが、まだあります。(といっても種類に限りがありますが・・・)当店の得意技、不良在庫っていうやつですが、用途を選べば、よく出来上がっていたマウスピースです。 発売当初のお話です。カップの設定 5ないし10単位で設定された型番ですが、ちょっと中途半端な数字があります、それが#68 たしかに#50,#60,#65,と来て次が#70のはずが#68、ちょっと不思議なところです。本人が言うところでは、最初予定になかったそうなのですが、#70より少し小さいモノのリクエストがあったみたいで「ニーズがあるなら」と、あっさりラインナップにしたそうです。(バックで言うところの#3くらいですからニーズ無いわけがない) 「とあるSHOP」でこれまた「とあるマウスピース」を探していたところ紹介されたのが、ここ(Laskey)。厚かましくも訪ねて行ったところ 「リクエストがあれば何でも作る(※1)」って言う事で、「どんなのが希望だ?」と尋ねられましたが、当時は知識に乏しく、丁寧な説明を受けても理解できず「どんなって言われても・・・」と、これまた丁寧に話を濁した事がありました。20年くらい前、日本でまだブランドがあまり知られていない(後、相模原の店が取り扱っていました)頃の話で、これまた言葉があまり理解できず、今ほど知見もなかったので、今にすればもったいない事をしたなーって思っています。 ※1:一点だけ変更不可がありました
ブランド名:Bach 型式・仕様:Custom・SP バックのスタンダードマウスピースと言えば、クラスやジャンルを問わないことから気軽に手にできるマウスピース。ですが「カスタムモデル」は稀に入荷する事があっても受注発注が原則 今回は特定サイズでこのカスタムマウスピースをオーダー、ストックしてみました、「スペシャルオーダーマウスピース」 かつてHITOMIさん愛用の"Bach(Standard)をベースにしていましたが、現在は使用されていないそうなので、それとは関連することもなく引き続き同じサイズで在庫していきます。 変更点としては以前より納期が長くなっていることと、スタンダード同様に販売価格が改訂される(約50%アップの)予定です。7月1日現在、受注を停止しています。 一部ゴールドプレートも設定し、ラインナップを増強中 2,エアーの入り方がスムーズでよりクリアフォーカスなサウンドとなるのが特徴。 3,エアーがよく入り、この手の吹奏感とマッチすればコントロールもしやすく、ミディアムレンジを重視したようなタイプであり、全体的に豊かなサウンドになります。 4, 全体的にエアーの入りがスムーズで、その分コニカルでより豊かなボリュームが出るよう。キメの細かいクリアーなサウンドが特徴的なタイプ。 415, 若干の抵抗が増えたような吹奏感にカタめで、明るく感じられるサウンド。またハイレンジでの音のアタリ方が特徴的なタイプ。 86, カップサイズを全く感じさせないくらいにエアーが大変よく入る。音色が暗く感じられ、太く豊かなロウからミディアムトーンのサウンドとハイトーンの当たり方(当て方)が従来のイメージとかなり異なるところが特徴。 117, アッパーレンジにポイントがあり、クリアフォーカスで比較的ムラの無いバックサウンドです。音色も明るく感じられる。適度に抵抗感もあり、比較的に言って初中級者の方に扱い易くスタンダード的な吹奏感。 28, Back Bore自体は♯76。抵抗感があり、響部分は多めで線は若干細め。スタンダードとしては、エアの入れ方にポイントがあるところが特徴。 27V,Vカップ という、わかるようでほとんど理解しがたい7タイプをストック!!
ブランド名:Monette 型式・仕様:STC & LT,XLT・GP ヘビーデューティで個性的な本体と当時はその衝撃的な価格で密かにデビューをし、影で大きな話題となったトランペットメーカー。ここ数年は、ほとんどマウスピースで有名となっている。 トランペットメーカとしてデビューしましたが、現在では本体よりもマウスピースメーカとしての知名度が圧倒的に高い。 楽器本体(Monette Ajna Model)の見た目ほど、吹奏感にむちゃくちゃに特別なクセ、インパクトが感じられるようなことはない。プレイヤーが一般的に望むような音色の好みや扱い易さなどとは違うところにコンセプトがあるマウスピースと言え、もしメーカを知らなかったら、どこにその価値があるのかを考えてしまうだろう。 「全長の補正(一般的なものより)」「大きいスロート(を標準とした事)」「モアオープンバックボア(を標準とした事)」等々、従来のマウスピース作りとは異なる独自の理論に基づき製作されており、それなりの効果(メーカー側の意図)を実感するには、ある程度以上の経験とコツのつかみが必要と言え、その点では価格とともに中上級者向きとも言えます。(中には、不思議とすぐ実感できるものもある。あくまでも個人的な印象だが、同じモデルであってもバラツキとは違うトーンのあたり方に違いがあるようなので、意図的か偶然か測りかねることはあります。また万人にその恩恵が教授されるようでもなく、価格とのバランスでは手の付け難いマウスピースというのが、店側の印象) 楽器本体からはじまり、それに合わせてのマウスピースの製作がなされており、比較的大きなサイズのヘビータイプ(STCシリーズ)がクラシックプレーヤーを中心に高い人気…というよりも、従来ではその辺りのサイズが主流でした。近年ではマウスピース自体の人気の高まりから、小さいサイズのもの、LT、MFモデルなど多岐に渡ってバリエーションを増殖、ジャンルを問わない需要の広がりがあります。 現行のラインナップは在庫分のみ、ニューモデルに移行するため今後の入荷は未定・・・でしたが先だってモデルチェンジのようなことが行われたらしく、在庫分はすべて旧モデルとなりました。
ブランド名:Best Brass 型式・仕様:Groove・SP 「イーブラス」や「イーサックス」をはじめサウンドトランスファーマーなど精力的に新製品を発表している新鋭ブランドでもうご存知の方も多いはず。 コンセプトと多様なアイディアを随所に取り入れており、自信のほどがうかがい知れるところです。HPではマウスピースのスペックが公表されており、詳細を見ていくと精密機械を作っているみたいなので興味のある方はそちらの方もご参照ください。 スロート入り口にネジ上の溝(グルーブ)があり、見た目にはスロート径が小さく見えますが、一般的(最も使われている=約3.66mm)なものより大きなサイズが使われています。「エアがたくさん入る」という印象はなく、エアの量に対して、なんとなく音が大きくなった、とかセーブしても普通に、鳴っているという感覚があり、ハイトーンなど上手くつかめば、M・ファーガソンのサウンドが手に入るかも知れません。本来は吹き易いマウスピースなのかもしれませんが、リム形状など他のマウスピースと比べ、細かい所で意外と類似するものが少ないのか、「すぐに仲良くなれるようでもなく、ドライブに出かけ、ちょっとづつお茶をしいつつ、お話をして慣れてもらう」ところがポイントともいうちょっとおジョー様的マウスピースです。 フルバンドなどのリードプレイをメインに狙って「ストレートで超硬質なサウンド」が期待できそうな#7から小さいサイズ、浅めものに絞ってストックしています。
ブランド名:Warburton 型式・仕様:カップ&バックボアの2ピースタイプ 内径や深さのカップ部分、いわゆるトップパーツとスロートやバックボア部分のアンダーパーツからなる2ピースタイプのマウスピース。 No,1(17.50mm)から内径が0.25mmずつ小さくなりNo,10(15.25mm)までの10種類のカップ内径にそれぞれ9種類(ES~XD)の深さが設定されたトップパーツ。一方、No,1からNo,12までに"KT" "Q" を加えて、それぞれにスタンダードと「☆」の合計で28種類(スタンダードには"B" シャンクもある)がアンダーパーツの方。 リムのフィット感やコンセプトに特別なクセを感じられるところもなく、他のマウスピースからも無理なくチェンジし易い。またサウンド的には、マイク「ノリ」が良いようなタイトで指向性があるところが特徴的で、先ほどの膨大な組み合わせからサウンド的なものより別なところにポイントを置いているよう。 このブランドには特に標準仕様というものがなく、それぞれのパーツから膨大な組み合わせが出来上がるため、サウンドメイクのポイントを持ったプレーヤー向きの「自己完結型」マウスピースと言えます。またジョイント部のスクリュウサイズがこのメーカと同じものが他メーカでも使用されていることがあるのでそれらとの組み合わせも興味深いところです。 New Item Warburton Top & Under Parts 1、トップパーツのカップの方にNo,6 ES が入荷しました。レギュラーモデルですが、通常浅いものだと"S"カップまでのもの大半で、ここまで浅いものは出回っていません。 やり過ぎかな?って思わなくもありませんが、思い切りと手懐ける気があるのであれば、ブリリアントな明るさとシェイクやグリスアップのちょいテク、さらに!期待通りハイトーンが大爆笑! 2、アンダーパーツもスタジオワークに人気の高い"KT"、得体の知れない"Q"も入荷しました。レギュラーNo.5~10も在庫あります。
ブランド名:Marcinkiewicz 型式・仕様:Artist model かつて(今でも?)”MMP(エム エム ピー)”という呼び名で巷に存在したことのあるブランドでご存じの方もあるかもしれません。タイトでストレート、他とは一線を画す独自のサウンド作り出し、あの”Jet Tone”とともにいろいろな面で個性的かつ刺激的なマウスピースの一つです。 スタジオミュージシャン御用達というべきBobby Shew , Mike Vax , Eric Miyashiro …など著名なプレーヤーたちのシグネチャーモデルがラインナップ。ビックバンドでのリードプレイをはじめセクションプレイなど、このマウスピースにおけるサウンドは「オレ、これこれを使うから!」「ならオレも対抗して…」的な独特なサウンドです。 カップ径とディプスなどの組み合わせを主体にモデルを形成する従来のマウスピースとは、異なるコンセプトで製作。ちょっとしたポイントのつかみ方がモノを言い、「オレ、これを使うから!」「ならオレも対抗して…」的にイージーな使用は難しく、それなりの経験と慣れが必要なのはいうまでもありません。 マーシンキウィッツのサイズは、一般的にカップ径でモデルを形成する他メーカーのコンセプトとは違い、ディプスで、による表示、すなわち深さが基準のナンバリング。 Model”E1” が最も深く12,04mm(深さ)で以下浅くなっていき、最も浅いのはE19で8,94mm。ちなみに E18、Eric Miyashiroモデルは、9,17mmとなっていますが、このマウスピースの場合、全体的にいって数字的なものは、他のマウスピースほど参考になりません。(「全く…」ではありませんが、購入者も気にしない方がほとんどです)
ブランド名:Bach 型式・仕様:Mega Tone・SP スタンダードタイプ(#1)のヴァリエーションと言えますが、一言でいうとスタンダーからもう一段踏み込んだマウスピース。 サイズの設定自体も限定的で、スタンダード(Standard)に対して、すべてにこのタイプが設定されているわけではありません。 見た目の印象は、あのヘビーデューティな”Monetto”に似ていますが、登場はこちらの方が先で(もちろんモネットとは)コンセプトも別物。コンセプト自体は といってもそんなに込み入った話ではなく、主な違いは、見た目のとおりの重さ、それとスロート径にワンサイズ大きいものを採用しているところです。スタンダードとの比較となりますが、エアが多めに入り芯は太め、広がり感を抑えた、まとまり感のあるサウンドとなります。 見た目のイメージからか、楽器とともにヘヴィなサウンドを好む方が使われていましたが、現在ではあまり見かけること(存在自体を知らない)は、ありません。 設定モデルと在庫状況はその都度問い合わせください。不定期入荷で、現在#5B,#3B,#2-1/2c,が在庫。
ブランド名:Bach 型式・仕様:Standard・SP 気軽に手にできるリーズナブルな価格、クラスを問わない扱い易さ、ジャンルも問わない高い汎用性など、初心者をはじめ上級者まで愛用者が多く、トランペット用マウスピースとしてはスタンダードとも言えるメーカです。 元々(創業はNew York¬:#1)、Vincent Bach自身のマウスピース製作から始まり、そのいろいろな過程で派生したマウスピースを製品化していったことから、たくさんのバリエーションを作り出し、そのスペックが後の他メーカーへのマウスピース造りに与えた影響は小さくありません。 サイズは、No,1~20(17,5mm~15,0mm)で番号が大きくなるにしたがって内径が小さくなります。一般的には~No,10辺りまでの需要があり、中でもNo,1-1/2 No,3 No,5 No,7 No,10-1/2のニーズが特に高いようです。 バックマウスピースの基本はU字型カップ、深さがA~Fおよびアルファベットの無いものまで全部で7種類、Aが深く、Fは浅い。一般的には、設定傾向に比例した、中庸な深さである"C"からやや深めの"B"カップの方に選択肢が多くあります。 サイズと深さのすべてに組み合わせがあるわけではありませんが、カップサイズやリム、スロートやバックボアなどを組み合わせたスペシャルオーダー品も可能とか…↓ #1:創業時とその後しばらくNew York , Mt Vernon ( N,Y )に工場があった。この頃に製造されたものをオールド物と呼ばれ、現行モデルと区別する際に「ニューヨークバック」とか「マウントヴァーノンバック」と区別されています。その意味では、ニューヨークバックほどではありませんが「アーリーエルクハート」もその一つ)
ブランド名:Stork 型式・仕様:Vacchiano・SP ジョン・ストーク氏がニューヨークのマウスピースメーカであったジャルディネリ(現在の詳細は不明)より独立し、立ち上げたブランドです。 音色は明るめ、タイトで透明感のあるサウンドが特徴、そのタイトさ故に使い方によっては、シャープになり過ぎるようでもあり、そのあたりがあえて言えば「クセ」。吹奏感においてはリム形状をはじめ、何処かに偏ることもなく、特段の「慣れ」を必要とすることもありません。 "Vacchiano"(バッキャーノ モデル)の他にスタジオモデルがあり、こちらはジャズユースに設計。 大きさが1、5から7番までの6タイプと深さがB,C,D,E,の4種類、比較的シンプルな設定です。
ブランド名:Schilke 型式・仕様:Standard・SP アメリカのトランペットメーカーの一つであり、そのスタートは、指導者としての必要性を感じた「マウスピース製作」が現在への第一歩。 カップディプスが中庸から浅めなブライト感の強いものを比較的多く設定、この辺りがシルキーマウスピースの「うま味」とも言えるところで、このマウスピースの特徴が楽器製作にも反映されている(であろう)ところは、Bachと同じです。慣れれば問題の無い話ですが、リムシェイプによるフィット感が特徴的(注1)。そのためカップ(インサイド)サイズがスペックより小さく感じられ、数値的には大き目のものにリクエストが多い。カタログ上ではカップディプスの他、リム形状、バックボアにそれぞれ複数の種類が存在しますが、バック同様自然淘汰された(?)ようですべてに組み合わせがあるわけではありません。 その他にLASKEY Co のS , Laskey氏やHammond DesignのC , Hammond 氏など、新たにマウスピースメーカーを立ち上げた出身者も多い。 (1)サイズ(径)は、No,6~24(16,0mm~18,3mm)で表示、ナンバーが大きいほど内径が大きくなり、この表示の仕方はヤマハと同じでバックのマウスピースとは逆。 (2)カップ(深さ)は、A~Eまでの6種類でAが浅く、Eは深い。アルファベットの無いものもありますが、トランペットでは中庸のCから浅めのもの(A)の設定が多いのは先ほど述べた通り。 (3)リム形状(ラウンド~フラット)ナンバーが1~5で#4辺りを使用していることが多いためか独特のフィット感に感じられるケースが多い(←注1)(4)バックボアタイプがa(タイト)~d(ワイド)、したがってモデル№は、(1)~(4)を順番に組み合わせたものが表示。ただし、すべてのサイズに設定があるわけではないのは、他のマウスピースと同じです。
ブランド名:Bach 型式・仕様: "Commercial" SP 「バック」と言えば誰も知るところであるトランペットの代表的ブランドの一つ。 そのバックから新たな方向性のマウスピースが発売、その名が「コマーシャル」(おわかりとは思いますが、宣伝広告の事ではありません) (スタンダードの)今までとは全く異なるコンセプトで製作されており、バリエーションは浅い”S”カップと”V”カップの2種類あり、こちらの方は浅い”S”カップタイプ。 (バックにしては)全く新たな形状でMMPのCGモデルのような、、、、コーンシェイプ、(バックにしては)アンカーグリップのような見慣れないナロータイプのラウンドリム、(バックにしては)ディプスが従来とは全く異なり、スタンダードの”E”よりも浅く、深さも珍しく”S”のみ、カップサイズも数種類に限定、シンプルバリエーションで一種類のみの設定です。 カップは、先ほどの通り「S(シャロウ=浅い)」の一種類、3、5、7、10Hの4種類のカップサイズが用意。 スタンダードにあるようなシンフォニックな用途には適さず、ソリッドでブリリアント、スタジオワークをセンターに据えたサウンドでネーミング通りの全く別物、見方によっては、ここまでよく踏み切ったとも言えるマウスピースです。 ストレートでハードさを求める方、お試しを!