Tenor-Bass Trombone CONN 88H(R)T Custom Version

Tenor-Bass Trombone
ブランド名:Conn
型番・仕様:88HRT・L-Bore,8.5inch,Thin Rose Bell,GL
100年の歴史を誇るコーンは、かつてはトロンボーンの代名詞のように呼ばれた老舗ブランド。C.リンドベルイの参加により2000年前後からCLモデルやリムーバブルマウスパイプのDBなどバリエーションを充実し、スライド、ベルとのコンビネーションも拡大中だった意欲的なブランドです。
シンプルなストラクチャーによるすっきりとしたルックス、きめが細かくまとまり感のあり、高いレスポンスによる立ち上がりや粒立ちの良さにトロンボーンとしてミディアムウェイトサウンドの持ち味とミディアムレンジなポジションがトラディショナルとして人気があるのはスタンダードエディションと同じです。

今回は「Thin Rose Bell(銅成分が多めのブラス材で薄目に仕上げられたベル)」仕様のモデルをベースにライトにカスタマイズ。
スライドはスタンダードタイプを2ウェイのマウスパイプ交換装着できるようリムーバブルタイプにしたもので、オリジナルにものち”DB”(デュアルボア)がモデルがラインナップされていますが、これとは全く異なる仕様になっています。
ノンスクリュータイプのリムーバブルマウスパイプは一方はオリジナルトーンの良さを生かして、同じスタンダードを設定。もう一方はバックタイプシャンクも使えるようしたエキストラロングパイプをチョイスして、コーン特有のまとまり感はそのままにミディアムからよりヘヴィなサウンドになるようなセッティングとなっています。
カスタマイズと言っても扱い(吹き)易さをセールスポイントに狙ったわけではなく、アンサンブル等のブレンド感やオリジナルよりも密度感を感じて頂ければとー実感できるかどうかの程度で手を加えています、あとはプレイヤー次第なので、ポジティブな意見を期待しています。ブランド力も「かつて・・・」というくらいなので、立ち位置含めてブランドとしての地味なポジションは変わりません。若い方には特になじみが薄く、試奏できる環境も少なく、かつての「楽屋の出待ち」するくらいのファンもハイエイジに差し掛かり、直接間接にオリジナルの良さが伝わりにくいし、大々的なコマーシャルしてもオンリーワンなため、控えめなセールスになっています。

本体は若干の手を加えてラッカーもやり替えてみましたが、オリジナルを優先の仕上げ、90年代の後半の製品がベースです。同じ頃のイエローブラスベル”HY”の在庫もあります。
ミディアムライトのさわやかさとミディアムヘビーな落ち着きの2面性を併せ持つ一品もの。

税込販売価格¥363,000