Category : アルト/バリトンサックス・マウスピース

Meyer Type “G by Meyer” Alto Sax Mouthpiece

メーカ名  Meyer 型番・仕様 Rubber "G by Meyer" メイヤーマウスピースにおけるバリエーションの一つですが、材質とハイトーンレンジでの抵抗感以外は別物の位置付けと見るほうが良いのかもしれません。   ハードコアにスモークをまとったようなまとまり感のあるサウンドです。音色はニュートラルから暗く、ラフ気味(または丁寧)に扱い、ライトにプレイしてコンボジャズ等に向いているかと…。 他でも多く語られているようにポールデスモントが使っていたとされる「グレゴリー(オールド物)」の復刻版ですが、全くのコピーと言うことも無く、「方向性」を重視して使った方が旨みにありつけるかもしれません。 パワーも十分引き出せますが、その音質からか感覚的にオンプレイほど、パワフルに感じられないようです。「マッタリ」とか「ボヤッと」しているわけではありませんが、こちら(G by M)の方がよりマイルドなサウンドを作れるところはあり、「鋭さ」を問うならスタンダードの方が実感できます。 鳴らし方にコツが必要だという事は全く無いので、(メイヤーの)スタンダードと同じくクラスを選ぶと言うことはありあません。ただ微妙でファジーな立ち上がり、サウンドメイクの方向など細部にこだわるとビギナーの方以外のほうが、その恩恵にあやかれます。

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Selmer “Soloist”  Alto Saxophone Mouthpiece③

メーカ名:Selmer 型番・仕様:Soloist・Rubber 元々は、何十年か前に生産されていたモデルを再生産し始めた、いわば「オールド」ものの復刻版。セルマーマウスピースのバリエーションの一つで、地味ですが、クラシカル、コンボジャズの双方にニーズがあります。   きめが細かくクリアー、クセの無い吹奏感など、安定感があって扱い易いところは、他のセルマーマウスピースと共通するところ。一見?したところではS-80と合い通じるところがありますが、音色はそれより暗め、よりまとまり感のあるサウンドを作り上げます。セルマーのマウスピースにあって「クラシカル」「ジャジー」ともにニーズがありますが、ベーシックなS-80/90とは異なり、「とりあえず」というよりサウンドメイクにもう一段踏み込みたいプレイヤー向け。初めからこれを目掛けてーと言うよりは、事前リサーチとか試奏からのアプローチが多いようです。 ジャズプレイヤーだとケニーギャレットの使用が有名で、オールド物(のショートシャンク:#1)を使っているそうですけど。でもまあ彼のアグレッシブな演奏を聴いていると、とても解説のようなイメージにはなりません。しいて言えば音色の暗さとにかすかに漂うスモーキーさくらいかと…。こんなスタイルだと他のマウスピースでもよくはないか?と、凡人よろしく思ってみたりもしますが、それだとケニーギャレットの意味が無いんじゃないんですか?って指摘されていました。そういったスタイルでもいいのだけれど、まずはノイズを含ませテナーがかった渋いアルトを目指すのがおススメです。 表示はS-80と同じ、ただし設定はC☆からFまで。比較的満遍なく需要が高いようですが、セルマー全体的なニーズで言うとS-80&90シリーズよりは、かなり控えめ。アルト&テナーサックス用のみの設定で、リガチャー、キャップは付属しません。 #1:「オールド物のショートシャンクを使っている」という話ですが、ショートシャンクを使っていた時期はあまり長くないのだそうです。(貴重にも本人と話したという)方がいうには、「このタイプのマウスピースはめちゃめちゃ気に入っていたわけではないらしく、なぜか同じソロイストでもロングシャンクのものをずっと使っている」と言っていたそうです。ただ「相当前の話だから今もそうなのか知らないけど…」と真実ともガセとも言えない情報です

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