石北本線 旭川から乗ってみた

本来は引退前の183系「鉄仮面」に乗る予定でしたが、調子にのって宗谷線とバスに乗っていたら乗り損ねてしまい、改めての道東訪問となってしまった。
ーで今回は旭川から。道北、道東への中継地で特急の発着があり、それなりに大きな駅です。南には有名な美瑛があり、富良野を経由して帯広方面へも行けます。その旭川駅、以前は地味な二階建て建屋。地下だったか?小さなお店や食堂などがあり、閉ざされた空間の中に小さな昭和が残っていました。通路を明るくそのまま(デザインを変えず)で綺麗(丁寧に補修)にしていけばそれはそれで味わい深いものになったろうに・・・と思わなくもありません。かつての待合室から改札越しにホームが2本(のはず??)合理化で撤去されたレール跡が残ったひろーいヤードの名残で、離れ小島の如く向こう側に富良野線のホームがありました。駅構内がそのままあった頃ー70年代には、個人的に重宝した駅。稚内や北見、網走へ向かうのに、ここからの夜行列車を乗り換えて向かうこともありました、もちろん真夜中のことです。
改装前は道央最大の街とは思えない先ほどのようなローカルさが点在していましたが、宗谷に乗った前回で触れたとおり、今では不要のヤード跡を取っ払って使用するホームだけ、高架となって近代的な建物となり、駅の周りとともにコンパクトにリストラクチャリングされています。吉塚駅みたいですが、賑わい自体はこっちの方が圧勝。
改札を通って階段(エスカレータ)を上がり、中二階へ。ガラス越しに駅前から街並みが見渡せる洒落た作りで小さくてもカフェの一つがあっても良さそうだが、博多駅のように「駅弁でも買ってから・・・」と、いう売店もないほどシンプル。ホームに上がるエスカレータなども、まだ新しいこともありますが、「あのアカ抜けない雰囲気はどこに行った?」と戸惑ってしまうくらいの様変わり。ホーム上もそばどころか売店もなくさっぱりしたもの。まあ屋根があるとはいえ、吹きっさらしのホームの上、真冬の時期にだれがそばを食べるんだ?とか一時間に何本の列車が出入りするのかを見るに、立ち食いそばやの必要性が全くありません。隣のショッピングモールで、十分すぎる時間が過ごせそうですが、バスターミナルも駅の中に入れて対抗してみては?と思わなくもありません。夏に期待しよう!お、もう少しで旭山動物園行きのバスが入ってきそうだ。

10人程度が乗り込んだディーゼルカー、左側の街並みが遠くまで見えて規模の大きさがうかがえます。新旭川駅辺りから地上に降り始め、宗谷線と別れて南永山、東旭川と停車。ここで上り特急オホーツクと離合。次の桜丘まで来るとめっきり家々が少なくなってきた。
出発後、直線が続き、周りの「らしき」風景に短い間隔のジョイント音が軽やかに響き、徐々に減速して当麻に到着。
遠くに低い山々を見ながら増々「らしく」なっていく風景の中、少し上りとなったか、エンジン音が重くなってきた。
小高い丘のような山々が寄ってきて愛別に到着。
鉄橋手前で汽笛がなり、石狩川を渡って蛇行(惰性)運転となり、中愛別に到着しましたが、周りには何も無い。次、安足間!駅・・・なんて読むんだ?あんたろま、えー!読めないや。
沿線で「らしく」ないものは何かないか?と探しつつ、1時間ちょっとで上川に到着し、次の列車を待つことにした。
大抵は(観光)バスで行く所の層雲峡、その入口というべき駅なのでバスの発着があり、駅員さんも在中、清掃も行き届いていた。
特急も止まりますが、普通列車が2本だったか3本だったか・・・上川地方の東端、ここから先は行く手をさえぎるように大雪山系の山々立ちはだかり、遠軽、北見方面にはほとんど列車がありません。

その数少ないディーゼルカーがやってきた、乗り継ぐ列車は3両編成。本当は3両は要らないはずですが、冬季の勾配区間をシングルエンジンのキハ40系ではちょっと不安なんだろう、上り特急と入れ違いで上川駅を出発、まもなくエンジン音が重くなった。出発してから速度もあまり変わらず併走する国道270号を走る車が、時折かわして行く。高速道路が見えてきたが、たしかここらに天幕っていう駅があったはず・・・左右をきょろきょろするがよく分からない、どうも無くなっているみたいだ。一歩一歩踏みしめるように液体クラッチが何度も切り替わり、キツイ勾配を川に沿って山あいを上っていく。蛇行(惰性)運転になり、「やっと」という感じで中越駅に停車。この先にも上越駅があったが、いずれも信号所扱いでもう駅ではないみたいだ。手動によるポイント切り替え時には駅としての存在感もあったと思うが、集中制御に加え、過疎化の進行に駅としての存在感も薄れて合理化されてしまったようで、まあ・・・とにかく何も無い。どうする?毎晩でも音楽を聴いてみるか、CDを飽きるほど堪能、たぶん一冬を越せそうだ。
上川出発の後、次の駅白滝まで路線上では約50kmの間駅が無いことになっています。相当びっくり!こんなになっているとは全く知らなかった。

中越出発後は国道とも離れ、山あいの谷間を縫い、更に急勾配が続き、エンジンも更に重くなって走っても追いつけそうなくらいの速度に落ちてきた。国道や高速道路がくっついたり離れたり・・・狭まっていく山あいに原生林の風景はかわらず、あえぎながら防雪トンネルの入ったところで上越に停車。出発してすぐ長いトンネルはいった。峠の頂上だったみたいで、一転蛇行運転となり、さっきまでの喘ぎが嘘のように軽やかにかけ下っていく。奥白滝信号所を通過、右手だった国道が今度は左側に。

ちっちゃな集落見えてきた上白滝のはずだが、加速して通過、次の白滝停車し、数人の乗客が降りて一人っきりとなる。緩い下り坂が続いているのか快調に走って行き、下白滝で久々に上り列車と離合する、峠を越える数少ない列車の一つ、旭川行きの特別快速だ。

出発後も変わらず、低い山々に挟まれて湧別川と併走。丸瀬布に停車、駅舎の反対側に木材の積み出すヤードがあって木材が山積みになっていた記憶がよみがえってきた、何十年も前の話です、もちろんいまは跡形もありませんが・・・。出発後、直線が続いたかと思うと川にそうように右に左にソーイング。これまたちっちゃな瀬戸瀬に停車すると次はスイッチバックの駅、遠軽です。