特急「宗谷」に乗ってみました。宗谷線

旭川駅出発からです。(札幌からの前半はこちら)
超様変りした旭川駅を出発後、左にカーブして北に向かいます。旭川四条、新旭川と市内を抜け、その昔に樹木希林さんとのTVCMで有名になった比布(ピップ)駅を通過。そこらへんから緩い上りとなり、蘭留(ランル)を過ぎた辺りから左右にカーブが続き、キツイ上り勾配に。特急とは思えないくらいの速度に落ちて、それが戻りかけたかなーとなったところが峠の頂上、塩狩峠です。そこから下り坂とともに快調に飛ばして次の停車駅、和寒(ワッサム)に到着。

線路状況に恵まれてスピードアップ、合間に放牧された乳牛が見え、「らしさ」を撮りたいところですが、時折出てくる防雪林に阻まれてうまくいきません。すこし開けてきて剣淵(ケンブチ)まで来るとあんまり「らしくない」水田より「らしい」農場が増え始めます。

 

町のちょっと外れたところにトヨタのテストコースがある士別(シベツ)に到着。ここで上り宗谷とすれ違い。

士別を出発、北に向かって快調走行、家並みが見えはじめて、到着手前くらいから家々の間を谷間のように旧深名線らしき砂利道が近寄ってきて、名寄(ナヨロ)駅に到着。宗谷線、先程の旧深名線や旧名寄線の乗り換えや乗り継ぎ駅であったため、レール撤去後も広大なヤード跡が残り、国鉄時代には大きな地方拠点であった事が伺えます。ただこの跡地も有効活用は未定、札幌近郊とは違いその使い道を考えるとかなり厳しい…。(採算性と初期投資を言わなければアイディアが無いわけではありませんが……)
珍しく2分停車なのでホームに降りて販売機でコーヒーを買ってきました。せめて車内販売程度でもあるとうれしいのですが、この路線には設定がありません。
でも車内にあると楽しいかなって、こんな考えてみました。
まず特急なので、立食タイプのビュッフェ付き車両がほしいところ。一両とは言わないまでも、2分の1から3分の2程度のスペースに設置し(国鉄時代に「サハシ〇〇」言うタイプの車両がありました)、景色が望めるパノラマウィンドに改造する。カフェオレやミルクセーキ、クッキーやチーズケーキなどありきたりかもしれませんが、乳製品のイメージから北海道産のものを使った商品をメインに軽食(セット)など中心にメニューを組み立てます。チーズをつまみにビールかワインっていうにも定番ですがもちろん「あり」です。夏はソフトクリーム、冬はポタージュスープなどと期間限定商品もあると楽しみも増えそう。あと車内限定販売品が買えるっていうのが希望です。そうなると個人的には入り浸りになるかもしれません。

なんて妄想を膨らませていたところで、町並みが現れ美深(ビフカ)駅に到着、特急停車駅には…ふーむ、とても見えない(そんなこと言ってたらほんんど停車できないだろうーとの声も聞こえそうです)。ここからは、かつては赤字路線の代名詞と言われた旧美幸線が出ていました。

札幌から約3時間、時間なりかそれ以上か音威子府(オトイネップ)駅に到着。それまでは民家がポツポツ見える程度でしたが、久しぶりに集落に出たって感じです。とは言っても「村」ですが。でも侮ってはいけません、かつて天北線(浜頓別方面)との分岐駅であり、宗谷線中間地点で鉄道設備としては拠点の一つでした。3つのホームを持ち、宗谷、天北両線への急行や普通列車の停車および待ち合わせのため意外とディーゼルカーが停車、小さいながら貨物ヤードにはSLの引く貨物列車が待機し、ターンテーブルのある少し煙った小さな機関庫に給水、給炭設備、職員の詰め所があって、ジオラマにすると大きからず小さからずのちょうど良い駅!その雰囲気が味わえなくなったのはとても惜しいなあ!と、今でも思っています。当時は、立食いそばの店がホームにあって(あったと記憶)、その美味さが忘れられれず、あるかどうかホームにちょい降りして見てみましたが、一日10本程度の発着しかないのにある訳がない!移動したのか?それとも駅構内にもあるか?それとも…、今後の課題です。
(後日の情報によると駅舎の中で営業されているらしく、あの「黒い」そばの変わらず販売されているとのことです)
 
音威子府を出発すると旧天北線と別れるように左に大きくカーブし天塩川とベッタリランデブー、「北海道ぽく」はありませんが、対岸の山手からの鉄道写真の撮影はお勧めの一枚です。川から別れて、10分程度でパステルカラーの小綺麗な家が周りに見える天塩中川駅に停車。乗降客はありまんが、散歩?の小学生の見送りがありました。
集落はおろか駅名もわからない片側ホームの駅を通過、それまで抜ける青空だったのに。問寒別(そのままトイカンベツ)駅あたりから曇ってきました。天塩川沿いの護岸が工事のため徐行運転。

名寄からの地上設備(線路)のダウングレードと春先のダイヤ改正によるスピード制限がかかり、宗谷(261系)的には全く面白くないスピードで北に向かっています。ま、いわゆるダラダラみたいな状態ですが、これはこれで景色と時間を楽しむには十分で、これだとやっぱりビュッフェがほしいなあ!

大昔、軽便があった幌延(ホロノベ)駅に到着、駅員さんの姿がみえました。駅の端に少なからずコンテナが見えたので貨物取り扱いがあるみたいだ。

次の豊富(トヨトミ)で内陸部から日本海(側)に出て来ました、といっても海が見えるわけではありません。相変わらず曇り空、晴れてくれないかなあって祈る気持ちです。

兜沼を過ぎる辺りから一般にイメージするところの風景になります、サロベツ原野です。ただ、列車だと熊笹の生い茂った台地?草原みたいなところを走っていて、ボヤっと眺めただけだと山ん中との違いがわかりません。ところどころ開けた所に出る(から見える)と牧草地が広がり、ポツンぽつんと家が点在しそうなのかなあって思わなくもない光景です。お、抜海(バッカイ)駅を通過しました。
 
熊笹の生い茂る台地(原野)を走ること5分程度、熊笹の原野から急に視界が開けて、唯一の海の見える最高のロケーション!天気に恵まれると海の向こうに利尻島が浮かびますが、今日もあいにく天候、残念ですが、またもや利尻富士は空振りです。

下り始めてまもなくすると家々が見え、ゆったりとした速度で南稚内駅に滑り込み乗務員はここで交代。出発後まもなく右手に港が見え、減速していくと終点の稚内駅到着です。