Mute ”Cup”

2、カップ
ストレートについでよく使用されるミュート。ジャズユースだとこっちの方の使用頻度が高いかも知れません。
ストレートと同じくベル中に入れて先端のカップの部分で音を受ける構造で、反射音とも言えるサウンドからストレートのような鋭さはなく、角の取れたトーンになります。また使用にあたっては、ミュートのコルク削ってベルとカップとの間隔を調整して使うのがポイント。(←自然とコルクがへたれてくるのと使用頻度の低さ、またはまったく気にしていないこともあって、ご存じの方もあまりいません)
またカップ内の細工を工夫することにより、ジョーラルのように音質を調整できるものもあります。同じような考え方かどうか分かりませんが、NSLには、カップの縁をストレートにして、内側にフェルトを張った「ミカミュート」という用途不明のものもあります。
中には「デニスウィック」のようにカップ自体が調節可能な可動式のものもありますが、取り外して「ストレート」兼用ということではなく、あくまでも先程のような理由によるもの。カップミュートの代表的なものと言えば、先程出ましたが、クラシカルな分野で人気のある「デニスウィック」や細工は二の次、ペーパー系の独特のライトなサウンドが受けている「NSL」が一般的かと…。