Music Messe in Frankfurt 2018

ミュージックメッセ 2018
単なる航空券の都合と安いホテルを探していたら、間際になってやっぱり今年も前日入りとなりました。
例年同様、メッセは水曜日から始まり土曜日まで開催、時間も10時スタート、18時エンドのスケジュールで、場所も同じところ。前回もそうでしたが、会場の範囲は8~11番ホールはドイツ鉄道Sバーン「メッセ駅」の西側。東側のメッセタワーの方は「プロライト」といって新たなイベントが行われているようですが、(うわさによると)従来のメッセとは全く別ものらしく、入った事はありません。
駅から西側に向かい、通路右手が8番ホール、反時計周りに9、10、11番となり、それらが囲む中広場に屋内仕立てのイベントスペースとなってやっぱり同じ。このままだと、前回同様会場の説明をして終わりになりますから、今回はいくつかピックアップしてリポートしてみましょう。

 
ヤマハのコーナー、アコースティック、デジタルに限らず置けるものは全部おいてみた!という勢いで、デモンストレーション用ステージも三つ、各展示コーナー(ドラムやギター、特にデジタルピアノ)でのヤマハ担当者におけるプレゼンテーションが注目度も高く、次々と機能が飛び出しチラ見にも立ち止まって見入ってしまいます。中でもドライブシュミレーター(レーシングゲームですが…)がアトラクション的にも素晴らしく、見ているだけでも夢中になってしまうほど。(おまり公にはなっていませんが、こういったところからの現在実験段階である自動車の自動運転技術が相当進んだところにあるらしいそうです)映像、音響、体感等、傍らでいるとやってみたくなるような完成度の高さです。
今年はMOTO GPのレーシングバイクはいませんでしたが、テナーサックスの特注品が管楽器コーナーの片隅にさりげなく展示。

ギターとドラムの殿堂―(ドラム)セットだけでもライド、ハイハット、バス、タム、…などこんな調子なので全部と言うとどれだけのブースがあるのか想像がつかない。あちらこちらのコーナー毎に試奏コーナー、ところどころではゲスト招いてのセッションが行われ、白熱すればやっぱり人々を集める。
 
前回もあった黒い箱、「ドラムキャンプ」、と言う名の十畳程度の屋内スタジオ(防音室)。主にドラムのデモ演奏をするらしいのだが、今回はこれが増殖し、いろんな形でデモンストーレーション。『これが「見ようによっては…」面白い…』と前回は書いて終わったのだが、今回は無謀にも見学―してみた。結論からいうと「それ自体」は自分にとっては「次は無いな」ということです。まあ普通じゃない!耳は遠くなる年齢だが、それにしても尋常じゃあない、野外コンサートの巨大ウーファの目の前で聞いてるのと同じで、慣れるにも限度がある、「魔がさす」のを待つ方がよさそうで、外国人の興奮?とは全く違った、解放時の静寂感は今までに味わった事のない爽快感だった。さきほど「それ自体」と言ったが、それ以外の部分というのがおもしろい。管楽器専門店だからドラムに詳しいわけではないが、リズム楽器というだけでなく、セットをバンドとして考えている点だ。従来ならハイハットがあるところにパソコンを置き、音楽を流す、スティックでセットのあちこちに付いたをセンサーを触るといろんな形で変えることができるというものだ。
コンピュータで音楽を作るのは最近の主流なので、それ自体は珍しい事ではない。鍵盤楽器などその代表的なもので、シンセサイザーのイメージがあるのはそのためです。しかしその変わり方のスピードと方向性がハードで、先ほどのドラムなど本来はソロで演奏を考えた事もないのだが、その根本を覆すようになっているのが最近の音楽作り(演奏)かもしれません。

そのホールを出たところにオープンカフェやレストランが店開き、その中庭を横切った向かい側が9号ホール、専門外ですがここからが相当面白い。一階がアナログ、エレクトリックを問わずピアノ等の鍵盤楽器、本来なら「癒し」のコーナーと言いたいところ…、あっちこっちでヘッドホン、サイレントピアノのオンパレードで時代の流れとは言え、傍から見るとパタパタと乾いた音がしてやっぱり変な感じ。でも同じく音を出さない(弾いてない)のなら、この楽器の存在感はものすごい”Steinway”!(だからと言って語るほどスタインウェイのことなど知らないのだが…)小さなブースが並ぶ アコーディオンだって負けちゃいない。昔ながらの伝統製法と芸術的細工も目を引きますが、RHで旋律、LHでオケの部分を演奏していたチャイコのバイオリンコンチェルトなんぞは、マシン(エレクトリックアコーディオン)もさることながら、打ち込みかと思わせるほど演奏者が芸術的!
 

その二階はエフェクター、ミキサー、コンピューティングミュージックプロダクターなどの展示ブースがありますが、見るだけではさっぱり解らない。ならばと「パワーポイント」で説明をしている一角に足を止めて聞き入りますが、今度は言葉がわからない。(なんじゃらほい!)そんな熱い会場を抜けると一番はじめに出てきた通路(8号ホール横)となり一周です。

これを2日程度の日程で回りましたが、管楽器以外のところで遊んでいると、使い慣れていないのでなんだかんだと時間が経過し、そんなふうにメッセ全体を過ごすなら適度な開催期間かなって思ってもみます。(もちろん専門の管楽器だけで言うと全く物足りませんが…)
今回はちょっと淡泊ですが、ここまでです。この後知人に会うべく北の方にに移動しました。ではまた来年(行ければですが…