Tenor Saxophone Mouthpiece Meyer”M”Rubber ❷

ブランド名: Meyer
型番・仕様 :”M”・Rubber
高い汎用性を持つアルトサックスでの圧倒的な人気の高さから比べると、メタルの需要が高いこともあってか、テナーサックスにおけるメイヤーマウスピースの存在感は(アルトに比べて)相当地味な・・・存在。
方向性を狭く絞った(と思われる)このマウスピースは、ゴリゴリとパワーでプッシュするスタイルよりは、息使いの聞こえそうな小さい「ハコ」での、シビアで繊細さを重視したい場面での方が持ち味を発揮。全体的にタイトに設定されているオープニングがニュアンスを付け易く、細かく微妙な表情ーサウンドメイクが得意技。ダークで雑味のある音色は、ジャズテナーの王道と言うべき、いわゆるジャズサウンドを味わわせてくれて、先ほどのようなちいさなハコでボソボソとデュオでやる、または(昭和風の)スナックでママさんを上手に口説いてピアノをバックに機嫌をとりながらソロとかでやるのが向いてるかなあ〜って思っています。「流行り」「廃り」で言うなら、あんまり今風ではありません。が、先程のように地味に、あるいは大きく方向性を変えたい方にはお試しの一品。でもビックバンドに普通に不向きです、それも上手にサウンドメイクをすればするほどえす。
オープニングは全体的に言ってクローズド、(4番から)10番までありますが、先程も述べたように他のマウスピースほど「チップオープニング」が大きくありません。またアルトのように定番という存在が無く、6番~9番の需要が一般的です。その他にもグレゴリータイプ(G by Meyer)も存在しますが、こっちはもっと使い方がディープ、かなり踏み込んだ方向き。
リガチャー・キャップ付きです。
G by Meyer Tenor Meyer "M" Tenor