新鋭!とも言えなくなりましたが・・・「ハンドクラフト」③シルキー②

ブランド名:Schilke
型式・仕様:HC-1・LQ
ファクトリー立ち上げ当時からのトラディショナルなサウンドを受け継ぐBシリーズから、最近のハードデザインなどニューモデルが投入されていますが、この”HC(ハンドクラフト)”は、シンプルなストラクチャーの”B”、ボアは”X4″のエクストララージの構成で2段テーパーでスモーラーベルが特徴なモデルです。

さてでっかいボアのシルキー、ときたらーまずはじめに思ってしまうのが吹奏感ーとは言うものの現物があるのに数字から入ってイメージを持ちながら試奏するプレーヤーなんて全くいませんが・・・。
さてトランペット場合、これより太いボア使っているレギュラーモデルを他メーカーで見かけることがほぼ無いので、先ほどのように数字だけとギョッとしてしまいます。「楽に吹けます!」なんてことは申しませんが、(数字的な事を入れずに)試奏されると「スムーズな吹奏感だ!」とか「このエアーの入り方が……」などなど、数字だけでは語れないちょっとした奥深さの表れとも言えるのはシルキーぐらいかもしれません。

ヘレアーが二段テーパで先の方がかなり大きな広がり方ですが、それに比べるとベル径は小さく設定。
トラッドなシルキーサウンドからするとカントリーチックな甘さ控えめーどちらかと言えば暗めの音色(!)に、パワフルでハードなレギュラーサウンドに「柔さ」が見え隠れする、新たなシルキーを発見できる一品・・・。
ベル縁と3番管先端によくある凹み修復痕(ラッカーハガレがあります)が主なダメージで、それらを除けばほとんど目に付くものはありません。ラッカーハガレも小さなキズ程度で美品と言えるものです。
管体洗浄、調整済み
一人でボソボソ吹きたくて新たなトランペットを探しに来られたとか・・・でも折角だから「ジャズワンポイント」を仕込んでセッションに乱入することをすすめておきました。
Sold Out