ソプラノサックスーヤナギサワの曲がったオールドモノ③

メーカ名:YANAGISAWA
型式・仕様:SC800・GL

ストレートが主流のソプラノサックス、カーブドタイプをコルトレーンが持って様になるかはわからないが、カワイさ優先ならカーブドソプラノは捨てがたい。
デタッチャブルネックのハシリともなった、ヤナギサワのカーブドソプラノは、最近でこそリーズナブルなタイプが増えてはいるが、かつてはごく一部メーカに限られ、ましてやユーズドを探しはじめてため息をついた方も少なくないはずです。

SC800ーほとんど見ることはありません。試行錯誤の末に細かく作られたかごとくの本体に、シンプルなキイガードが特徴的・・・、うっかりしたか、あるいは力尽きたか「T」時型、どうせならいっそ「Y」にすればーとちょっと残念だ。
見た目通り・・・っていうのか、今では中々作れそうにないサウンドが出てくる。遊びで鳴らしたロウトーンは、爆裂しソプラノとは思えなくて思わず笑ってしまった。ピッチも悪くない、もちろん最近ののモノと比較するわけにはいかないが、昔のソプラノを考えればむしろまともな方ではないかとも思う。

使用感も全く問題ないところ、キーの周辺などにラッカーのハガレがあるが、使用感としては気にならないレベル。経年劣化はあるものの、凹み修復痕など目立つようなダメージはありません。3年前に全パッド交換、委託品ですが調整済みです。
連絡、お待ちしております。
ーと、地道にお待ちしておりましたら、連絡がありました。
全くソプラノには興味がなかったのですが、ある曲ををやることになってから来店。初めての試奏に不安を抱えながら直管を試されましたが、全く触手が働かないーとのこと。
試奏して遊んでいるうち、「うーんんん、よくわからんから、買う」ーとあっけない幕区切れに。
というわけで Sold out となりました。