D. Monette Trumpet Mouthpiece ⑦

ブランド名:Monette
型式・仕様:STC & LT,XLT・GP
ヘビーデューティで個性的な本体と当時はその衝撃的な価格で密かにデビューをし、影で大きな話題となったトランペットメーカー。ここ数年は、ほとんどマウスピースで有名となっている。

トランペットメーカとしてデビューしましたが、現在では本体よりもマウスピースメーカとしての知名度が圧倒的に高い。
楽器本体(Monette Ajna Model)の見た目ほど、吹奏感にむちゃくちゃに特別なクセ、インパクトが感じられるようなことはない。プレイヤーが一般的に望むような音色の好みや扱い易さなどとは違うところにコンセプトがあるマウスピースと言え、もしメーカを知らなかったら、どこにその価値があるのかを考えてしまうだろう。
「全長の補正(一般的なものより)」「大きいスロート(を標準とした事)」「モアオープンバックボア(を標準とした事)」等々、従来のマウスピース作りとは異なる独自の理論に基づき製作されており、それなりの効果(メーカー側の意図)を実感するには、ある程度以上の経験とコツのつかみが必要と言え、その点では価格とともに中上級者向きとも言えます。(中には、不思議とすぐ実感できるものもある。あくまでも個人的な印象だが、同じモデルであってもバラツキとは違うトーンのあたり方に違いがあるようなので、意図的か偶然か測りかねることはあります。また万人にその恩恵が教授されるようでもなく、価格とのバランスでは手の付け難いマウスピースというのが、店側の印象)
 
楽器本体からはじまり、それに合わせてのマウスピースの製作がなされており、比較的大きなサイズのヘビータイプ(STCシリーズ)がクラシックプレーヤーを中心に高い人気…というよりも、従来ではその辺りのサイズが主流でした。近年ではマウスピース自体の人気の高まりから、小さいサイズのもの、LT、MFモデルなど多岐に渡ってバリエーションを増殖、ジャンルを問わない需要の広がりがあります。
現行のラインナップは在庫分のみ、ニューモデルに移行するため今後の入荷は未定・・・でしたが先だってモデルチェンジのようなことが行われたらしく、在庫分はすべて旧モデルとなりました。