RICO JAZZ SELECT OLD Reeds Only Alto Saxophone⑦

ブランド名:RICO
名称・仕様:Jazz Select・French & America Cut
用途:Alto Saxophone 一部Bariton Saxophone
現在のメーカ名はダダリオ、元々のブランド名は「リコ」と言い、こっちの名前が長いので馴染むっていうプレイヤーも多い事だろう。

2000年初めころに資本提携ーまあ買収というか「ブージーアンドホークス」から買い取られて現在に至っています。在庫の多くは、ブージーからの買収後、ブランドはそのままでダダリオのシールが貼られていた頃のものと買収前頃のジャズセレクト。
発売当初は、”Jazz Select”と、それよりダウングレードとされる「RICO Jazz”」っていうブランドも存在していまして、違いは、一般的な0.5刻みのラインナップと”Select”ほどはセレクトされていない(だろう)点。
さてここでのセレクト、その頃の、まさに名前の通り「セレクト」です。これをリクエストするプレーヤーは、(リードの件に関して)来店が少なくなりました。サックス吹きの悩みが一気に吹き飛ぶようなありがたい話で、こんなのばっかりだったらプラリードの愛用者も相当減るだろうと思われ、現在ではちょっと考えられないことです。
問題があるとすればー価格の方。要するに当時の平均的価格からいうとまあ・・・ちょっとどころではなく・・・高い。アルトの定価で5500円、もちろん税別で多少なりとも値引きがあったとしてもそれなりです。当時は同じアルトでもバンドレンは、二千円の半ば、ラヴォーズだって三千円ぐらいだった(記憶に間違いが無ければ)ことを思うとそれなりに勇気がいるチョイスとは言えます。メーカ側もある程度は織り込み済みだったかも(又は超強気))とは思うものの、販売が伸びたのかどうかわからない。耐久性と品質面、バラツキのめっちゃ少ないことを合わせて、高品質であったことには間違いなく、その点では「手間暇かかってんだあ」って声が聞こえてきそうで、強気に出るのもわからなくもありません。
(何かの事情があったかそれとも・・・)2000年かその前後に、その下位に相当する「リコジャズ」が廃版となり、「セレクト」の価格が下がって再登場する。価格は、以前の7割(程度)まで下がり、これならーと販売アピールしたところどうなったか・・・当初は飛び付きもあり、需要は増えましたーが、半年を過ぎるころから他のリードと同じ道をたどります。値段が尋常じゃあなく下がっているのために「全く同じではない」という感想もありましたが、リード自体の方向性(プレーヤーの好み)によることが判明したためで、プレーヤーの方が、品質だけでは、使っていないことが、このことからも伺えます。バンドレンの(jaZZ→)”ZZ”もそのネーミングから当初は話題になりましたが、まあ同じ傾向(好みによる)をたどっています。
【こっちは昔の写真を使っていてテナー用もありません】
リードの項目でも説明していますが、ジャズセレクトは、全体的に弱めのコシでセッティングされ、中程度の厚みでカット。ザラツキ感に適度なこもり感が乗っかり、ジャズのサウンドメイクで言うと中間的ポジションと言えます。あと店にとってはあまりありがたくない、ファイルドとアンファイルドがあり、ファイルドの方がホンの少しコシは強めに感じるようです。が、数字が大きくなるとほとんど変わりません。
以上、オールド物でペーパホルダーの方は、20年程度は経過しても新鮮そのもの!
おススメ品の「ブラックボックス」在庫は、”2H”のみ、同じく「ブラックボックス」プラホルダーの”2M””2S”はそれなり在庫、多少なら「まとめ買い」対応できます。ただし昔の定番だった”3S””3M”は、もうありません。