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YAMAHA “Bobby Shew”model Report

メーカ名:YAMAHA 型式・仕様:YTR 8310Z “Bobby Shew” Model 久々の登場となったこのコーナーで取り上げるのは、Xenoをはじめとしたシンフォニックモデルだけではなく、ジャズモデルの開発にも積極的な良くご存知に「ヤマハ」 ヤマハのジャズモデルと言うとYTR-8340EM(エリック・ミヤシロ モデル)やYTR-8335GH(原 モデル)がよく知られるところですが、今回は、ZシリーズのYTR-8310Z、「ボビーシュー」(監修) モデルを取り上げてみました。では早速、レポートしてもらいましょう。 ***まずは、概要とか仕様など説明して頂けますか? まずメインチューニングですが、見た目にシンプルな支柱の無いスクエアのリバースタイプで、ゴールドブラスが使われているリードパイプを含めて形状や数値的なものなど、具体的な数値は分かりませんが、この辺は”EM model”と同じかもしれません。あとメインチューニング管を外してみると、EX側のインナーパイプの管厚が薄く、ライトウェイト(LW)みたいに見えますが、各ピストンの枝管の方は従来のような肉厚で作られているので、LWを意識している訳ではなさそうです。 ピストンボアは、ジャズユースでは比較的よく見かけるところのM(ミディアム)ボア、ピストンのバルブガイドは「ゼノ」などと同じくメタルが使われています。 ベルは、カタログデータですが、(YTR)8340EMと同じく”A”タイプ、直径127mmでEMモデルより、少し小さめですね。ベル縁がフレンチビート、継ぎ目をサイドにして、その部分に延べ座、支柱をジョイントするサイドシームで組み立てられています。見た目のシンプルさが、軽快って言うのか瞬発力のありそうな雰囲気ですね。 ***ところで試奏した感じ…第一印象とかは、どうですか? ボアがMなので、抵抗感っていうのか、エアスルーとかはどうだろう?と思っていましたが、そのような心配はまったくありません。(印象通りの)シンプルって言うかイージーなのかな?リバースのマウスパイプと相まって、Mボアが適度な抵抗感を作っているかもしれませんが、吹奏感は軽めで、いい感じです。 ハイトーンレンジでもあまり変わることがないみたいなので、逆にオーバーブロウなることもないかも…。また音のキレ、立ち上がりもよく、かえってMボアであることが、効率よく鳴ってくれるという印象ですね。 ***音色とかその辺はどうでしょう? 個人的なイメージで申し訳ありませんが、今までヤマハのカスタムモデル(ゼノ等)はニュートラルから暗めの音色だと思っていますが…ちょっと変わりました。派手な鳴り方もするからだと思うのですが、音色にブライト感が出ているような気がします。 ***ほう、他には、サウンド面とか、何かありますか? ふむふむ、マイク乗りは悪くない…、でもスタジオワークで好まれるレーザービームのようなことはなさそうですね。モニター性によるところもありますが、全体的な鳴り方としては若干のタイト感を持ったサウンドはしているようです。「円錐状?広がり感」がありますから、ハイトーンでもシャープ過ぎることもなさそう。その点では全体的にはジャジーなものだけではなく、もっと広範囲にジャンルを広げても面白そうで、良い意味での汎用性を感じさせます。ヤマハは吹奏感とか、「吹き易さ」は、よく言われるところなので、この楽器はそれを踏まえてのサウンドメイクのし易さとか…、総合力が特徴かもしれません。 ***なるほど。で、先ほどの「ジャンルを広げて…」と言うと、例えばクラシックとかも…? そうですね…、イケなくもありませんが、それだと”Xeno”をはじめ”Chicago”モデルとか”New York”ってモデルがありますから、やっぱりそっちの方が…。活躍場所としては、そこまでいかないところですね。まずは「ボビーシュー」監修っていうところなので、ジャジーなものはもちろん、ポップ、スクリーンミュージックなどが、ハマるところだと思いますが。 ***最後に何かあれば。 Z(ジャズモデル)シリーズは、個性っていうか、強い方向性を持った楽器が多いようですが、このトランペットに関して言えば、元々「プロモデル(=YTR6310)」として存在していたこともあって、特にコツを必要とするようなところは見当たりませんね。マウスピースも相性とか考えなくていいんじゃないのかなあ?価格設定もいいところにあるし、節々に「良さ」が感じられて上手くアップグレード化されている楽器だと思います。 以上、ありがとうございました。では、また次回。

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