オールド「バック」

ブランド名:Vincet Bach
型式・仕様:180MLV・72/43 RGP
72番ベル、43番マウスパイプ、M-MLのデュアルボア(ステップボアという言い方もあります)を使った、少し変わった組み合わせで「ヴィンドボナ」モデルって言います。ドイツ管をベースに、ピストン楽器で製品化されたもので、近年ではあまり見かける事は少なくなりましたが、以前は地味に人気がありました。一応180シリーズの中にレギュラーモデルとしてラインナップされています。

見た目は1、3番管のメカニカルトリガー付き。1番管はバックにもオプション設定がされていてここは、おそらくオリジナル。3番管の方はフックリンクとストッパーロッドを台座ごと取り外し、抜き差し管を上下入れ替えた上に「オールズ」などに取り付けられているオートトリガーをセットアップ、わりと大掛かりにカスタマズされたています。ここだけというか全体を見てもバックぽさは全くなく「ん?どこのだ?」っていう感じですね。あと仕上げはリプレイトゴールドでオリジナルの状態は不明です。

オールド物の薫りが漂う、シリアルナンバーが5ケタ。70年代のはじめ頃です。バックの工場がエルクハートに移転してしばし経ったくらいの製造かと・・・巷でで言われている「アーリーエルクハート」っていうやつです。
ベルの刻印が深く”corporation”の文字が見え、1番に支柱が付いた抜差し管などがそうで、見えないところで言うと、ピストンにオリジナルのシリアル番号が刻印されているところもその頃の特徴の一つです。

小さなキズやベルフレアーに修復痕らしき雰囲気(さわるとベルフレアーにひずみが感じられますが、微妙なところなので違うかも知れません)があるものの、それ以外には派手な事故跡も見当たりません。ところどころにピンホール状のメッキの傷み、バルブボタンのすり減りや(手のひらや指の触れるところ)バルブケーシングに色の薄い部分があるので、GPとはいうもののそれなりに使用感はあります。およそ半世紀前の製造で、その点では歴史を感じさせますが、ピストンの気密性も思いの他高く、抜き差し管など各部の調整を出来るところまで行っておりますので、単なるオールドものを味わうのみということではありません。(ガンガンやっちゃって結構です。相当行けます)
エアーの入り方に音ヌケが気持ちよく、バンド、ソロとも現代に無いリッチなサウンドが心揺さぶる一品です。
税込販売価格¥210,600です(予約中)